さて、わたしはふだん、日記や備忘録のようなもの、今後の予定とか料理のレシピとか浮かんだアイディアなどなど、とにかくなんでもまとめてA4サイズくらいのスケッチブック(というかクロッキー帳)に書いています。
最初は大学ノートに書いていたんですが、そもそもわたしは図解入りで書きなぐるものですから、だんだん罫線が邪魔になってきて、さらにサイズが小さいと思考が制限されるみたいで窮屈だし、たくさんの色のマーカーも使うしで、気がつくとスケッチブックになっておりました。
でまた、職業柄もありまして、どうやったら頭の中にあるものを分かりやすく出力できるか、ということについては、それこそ何十年にもわたって試行錯誤を繰り返しておりまして。
一冊本を書くとなったら、それこそ自分で編み出した何種類もの表を何度も何度も書き直しながらすすめていくのですが、まあそれは、たいていの方には役に立たないと思うので、今回は、日常生活のなかで、頭の中を整理するために使っているやり方をご紹介しようと思います。
この原型は、トニー・ブザンさんが提唱されたマインドマップなんです。
わたしが集めた本は引っ越しのときに手放してしまったので、正確を期するため、ウィキペディア先生を引用させていただきますと……
マインドマップは「頭の中で考えていることを脳内に近い形に描き出すことで、記憶の整理や発想をしやすくするもの」で、「表現したい概念の中心となるキーワードやイメージを中央に置き、そこから放射状にキーワードやイメージを広げ、つなげていく」やり方です。
なぜそれが有効なのか、脳の働きとどんな関係があるのかについては、ここでは省きますので、興味のある方はぜひ本を読んでみてください。
で、わたしはこの本を読んだときに、なるほどとは思ったものの、実際にやってみると、どうもしっくりこない感じがあったんです。とくに、単語だけをつなげていくやり方。
だって、英語と日本語とでは、言葉のならびが違うじゃないですか。それに、英語というのは単語の順序に意味があるのに対し、日本語には〝てにをは〟というものがありますし。
で、なーんか違うんだよなー、すんなり頭に入ってこないんだよなーと思いながら、あーでもないこーでもないと自分なりに工夫してきた結果、いまはこんな感じに落ち着いています。
あえて名づけるならば、「ふわふわ雲思考法」です。
まず最初は、真ん中に灰色の雲をすえて、テーマを書きます。
「いま頭の中にあること」とか「今後やりたいこと」とか「○月○日ひとり会議」とか、昨日の記事でいうなら、「これまでに実現させてきたこと」とか「これまでに引き寄せてきたこと」でもいいです。
で、そのまわりに、頭に浮かんだことをどんどん書き込んでいきます。わたしの場合、その文章のイメージにあった色の雲でかこみます。植物に関することは緑とか、めっちゃわくわくすることは黄色とか、優しい感じのことはピンクとか、スピリチュアルな気づきだと紫、みたいに。
マーカーも、しっくりくるものをさがして、いろんなメーカーのものをとっかえひっかえしてまいりましたが、いまはZEBRAのマイルドライナーに落ち着いています。ちなみに、文字を書くときはPILOTのJUICE UPです。
どうでもいいことのように思われるかもしれませんが、いや、どうでもよくない。自分の感覚にいちばん近いものを選ばないと、思考がすんなり流れないんですよ。書き味がよくないとか、色がイマイチ、とか、よけいなストレスを自分に与えたくないんですよ。(ええ、もうね、年とともにどんどんわがままになっております)
あとから補足したいことが浮かんだら、ちっちゃい雲を付け加えるのもありですし、これとこれはつながってるなーと思ったら、矢印を書いて説明するのもありです。もちろん、絵もどんどん描いちゃってOK。
基本はこれだけです。
単純ですが、箇条書きにするよりは、頭に入りやすいです。わたしの場合。
相互のつながりも見えやすいですし。
頭の中がごちゃごちゃして、整理するのに苦労している方は、ぜひお試しになってみてください。