「病院船建造推進」超党派議員連盟の第7回総会に出席 | 橘秀徳 オフィシャルブログ Powered by Ameba

「病院船建造推進」超党派議員連盟の第7回総会に出席

 昨日は、「病院船建造推進」超党派議員連盟の第7回総会に出席しました。

 今後予想される大規模災害に備えるため、昨年度三次補正予算により、内閣府に設置された「災害時多目的船に関する検討会」の委員の先生方をお迎えし、意見交換を行いました。この日はちょうど第4回検討会が行われた直後でした。

東日本大震災等で、陸上の輸送が予定通り行かなくなった教訓から、どう海上輸送を確保するのか、陸海空でどう連携するのか、新造船か改造船か、年度内の取りまとめに向け、真剣に議論されています。陸上で医療モジュールを作った方が良いケースもあるが、広域災害の際には対応し切れないとのお話も。

 私は、1月に訪米し、病院船マーシーに乗船した際の報告をし、委員の皆さんに諸外国の参考になる事例について質問しました。
 以前にもご報告いたしましたが、千床のベットに千人のスタッフが乗る病院船マーシーは、日本で理想的に想像していた姿とかけ離れていました。出航までに5日間も要し、速度が遅い。航海一日で28万ドルを要し、タンカーからの改修費用は2億ドル。航海は2年間で4~5ヶ月のみ。船の今後の見通しは不明。
 先生方からは中国の事例が参考になるとのお話。エジプト、リビアの騒乱の際には1万5千人以上移送したとのことでした。また米国でも1600~2000トンのHSV(高速船)の例もうかがいました。
 命を救うために、どこまでの予算を国家として使うのか、政治が決定すべし、とのお話をいただきました。引き続き、この問題、超党派で活動を続けます。