★2014年からの約3年間、台湾で日本語教師として過ごした日々の思い出です。
前回に続いて廟会の話。
廟会は、お祭り行列だけではありません。
ある日の台南、晩ご飯を食べようと外に出ると、祀典武廟の前の広場に即席ステージが出現していました
いつの間に!!
裏に回ってみると・・・
何このトラック
トラックがそのままステージになってます。
リハーサルが始まったようです。
神様への奉納にしては、ちょっと俗過ぎるのではないかしら…
日本だったら、巫女さんの舞とか神楽とかですよね。
そういえば、神様のお祭り行列の時にも、「は!?」と目を疑うことがありました。パレードのオープンカーが通ったんですが、なぜか上のステージ部分にはポール、そしてビキニとは言わないけど割と露出度高めのお姉さんが。
ポールダンス
え?え?これ神様のお祭りよね?
あまりに不謹慎では…
台湾人の同僚に尋ねたところ、あのステージもポールダンスも、珍しいことではないとのこと。人間が喜んで賑やかに騒いでくれることが、神様にとってはうれしいことなんだそうです。
えぇぇ…でもあのポールダンス、ちょっとセクシー過ぎではないかしら
なんでも田舎の方では、以前はもっと露出が激しい出し物もあったそうです。う~ん、それで喜ぶのは大人の男の人だけでは…。そう話すと同僚も、「そう、子どもには見せられないよね そういうこともあって、最近はもう減ってるみたい。」と。今は、過激なものは取り締まられているようです。
今回ちょっと調べたところ、このポールダンス、葬儀の出し物(というのも変ですが)にもなるとか。
いやいやいや、不謹慎極まりないのでは
…と思うのは日本人の感覚なのでしょうかね。文化の違いと一言で片付けるには、かなり衝撃的ですが
そうかと思うと、また別の日の祀典武廟のお祭りは…
なんか正統派っぽい、古典的な舞台です
ちなみに舞台裏はこんな感じ。トラック一体型ではないようです。
内容も、伝統的なものですね
なんだ、ちゃんとこういうものもあるんじゃないか!
よかった~ 安心しました
お客さんもたくさん。
これなら老若男女OKですしね。
ポールダンスも古典芸能も流行歌謡も、皆が集まって楽しむもので、それを見て神様も喜ぶもの…と考えれば、台湾人にとっては日本人が思うほどの違いはないのかもしれません。
でもな~ やっぱり不思議。
これが「異文化」なのですね・・・