『光る指先』
E・S・ガードナー著 ハヤカワ・ポケット・ミステリ刊
を読みました
弁護士ペリー・メイスンの活躍する法廷ミステリです

ペリー・メイスン弁護士の事務所を訪れた依頼人の看護婦は
自分が仕えて居る夫人をその夫が殺そうとして居ると訴える
夫から夫人に飲ませてくれと手渡された丸薬は毒薬であるに違い無いと云う
四錠中一錠を預かり調べさせたがそれはただのアスピリンだった
その看護婦がそこの夫から夫人の宝石を盗んだとして訴えられる
宝石箱に仕掛けて置いた蛍光塗料がその看護婦の指先に付着して居たのがその証拠だと云う
法廷闘争となったがメイスンの見事な弁護で看護婦の無罪を勝ち取る
その翌日にその仕えて居た夫人が砒素で毒殺された
事件は複雑さを増して来て…

一作品中で二つの事件が起こり二つの法廷闘争を繰り広げるメイスン弁護士
特に殺人事件の方は圧倒的に不利な状況であり
それをどうやって挽回出来るのか出来ないのか?
日本の法廷だったらちょっと無理な展開がありますが
それはそれと割り切って楽しみましょう(笑)

ペリー・メイスンシリーズは昔NHKでやって居た海外ドラマのシリーズで観て居てハマったシリーズで
結構たくさんの小説が我が国でも出版されて居ます
こうも毎作様々な展開を繰り広げる事が出来るモノだと
著者E・S・ガードナーには舌を巻きます
著者自身も弁護士だったとの事なので経験がモノを云って居るのでしょうか

尚どうでも良い話ですが
この本は某ネット通販の密林から某古書店から買い求めた本なのですが
ハヤカワ・ミステリ文庫版を注文した筈なのにハヤカワ・ポケット・ミステリ版が届いたと云う曰く付き(?)の本でした