「この世界の片隅で」公開1ヶ月 | ヒロシマ平和公園の四季

ヒロシマ平和公園の四季

「ヒロシマのこころ」とは、報復の連鎖を断ち切ること。
広島平和公園の碑めぐりのガイドをしている"たっちゃん"が、
平和公園の四季を通じて「ヒロシマのこころ」を届けます。

13日の中国新聞に、アニメ映画「この世界の片隅に」が異例のヒットを続けていると報じた。私も11月中旬に八丁座(広島市中区)で鑑賞し、12月9日の当ブログに次のようにアップした。

テーマ「日常が戦争に勝る」・・・(筆者の独善)

「昨日は太平洋戦争の開戦の日でした。映画「この世界の片隅に(こうの史代原作」の作品で、すず(主人公)が戦火の広島・呉の地獄の中をただ直向きに、健気に生きた愛の物語。

圧巻は終戦の玉音放送を聴いたときのすずが見せた心の叫び。怒り。慟哭・・・。なぜここでやめる?だったらなぜ始めた?誰が!?なんのために!?信じていたのに!信じて戦っていたのに!・・・。観終わったあとに多くの観客が気づくはず。

すずのように、みんなこの世界の片隅で、自分にとって大切な記憶を抱きしめて生きているのだと。それにより"日常が戦争に勝る"ことに気づかされる。これは名作として語り継がれる作品の一つになるだろう。」