ふらっと広島城下町 | ヒロシマ平和公園の四季

ヒロシマ平和公園の四季

「ヒロシマのこころ」とは、報復の連鎖を断ち切ること。
広島平和公園の碑めぐりのガイドをしている"たっちゃん"が、
平和公園の四季を通じて「ヒロシマのこころ」を届けます。

広島城では12/11まで「ふらっと広島城下町展」が開催されている。この特別展で新刊書「広島城下絵屏風」が発刊されたと聞いて求めてきた。表紙の絵屏風(江戸中期)は、猫屋橋(現本川橋)の賑わいを描いている。絵屏風を詳細に分析した「絵屏風337人と18匹」は特に興味深い。

 

「広島城絵図集成」では、広島城築城当時から江戸末期まで豊富な絵図が収められており、その変遷を時代別に楽しむことができる。見開きに1枚、計30枚の絵図は歴史的価値が高い。歴史愛好家には垂涎の書といえるかもしれない。

 

平和公園を東西に抜ける「西国街道」は、京都から太宰府までの参勤交代でも利用された幹線道路。当時の城主福島正則は、城防御の目的で敢えて街道を外堀の南に敷設し、街道にも敵の行軍を遅らせるために微妙なカギ型の角度を付けた。やはり長州(萩)に左遷された毛利輝元の反撃を恐れたのかもしれない。