二日続けて此花演劇館へ。

この日のお芝居は「幕末剣鬼白狐」。


織田家の次男坊、半四郎(嵐山瞳太郎座長)は、腐りきった武家社会を正そうと、無能な武士を夜な夜な斬っていた。いつしか半四郎は、辻斬り白狐として恐れられ、首には百両の賞金がかけられていた・・・


という前段を、通常であれば、証拠の小袖から、父が半四郎こそ白狐であると気付き、半四郎を問い詰め、そして父が自害するという場面で展開します。

ただ、父親役も兄役もいない嵐瞳劇ですので、間の抜けた役人、佐々木(高野花子さん)と坂本(葉山萌香ちゃん)の場面から、二人の台詞とナレーション(黒潮幸二郎さん!)で、上手く説明し物語を始めていました。


瞳太郎座長の演じる半四郎は、妖刀村正の妖気に取り込まれたかのような狂気を帯びた感じが、瞳太郎座長の元々持っておられる雰囲気と相俟って、素晴らしい。


物語を作る上で、劇団員が少ないというハンデはありますが、それでも良いお芝居を作ろうと真摯に向き合う瞳太郎座長を応援します。




嵐山瞳太郎座長。


マンスリーゲストに来てくれていたあつしくん。
初めてのお芝居で、重要な役、花千代の兄を好演。


高野花子さん。


葉山花凛ちゃん。息子さんがお芝居に出られる歳になったら、白狐の最後もまた違う形にできます。


葉山萌香ちゃん。


葉山桃羽ちゃん。


葉山詩音ちゃん。