オーエス劇場へ。
この日は、澤村姫々ちゃんの誕生日公演でした。
本当のお誕生日は12月25日です。
お芝居は「蛍火の幽光」。
三島一家の親分(澤村新吾初代座長)は、娘おまち(澤村愛夢ちゃん)を、惚れている、若い衆である千太郎(澤村煌馬副座長)と一緒にさせてやろうと考え、ある晩、料理屋から一家に帰る道すがら、千太郎にその話を持ちかける。
代貸や兄さん方を差し置いてと一度は躊躇する千太郎であったが、千太郎もおまちのお嬢様に惚れており、二人が夫婦になり、千太郎が一家の跡目を継ぐことで話がまとまる。
千太郎が、料理屋に親分の忘れた煙草入を取りに行っている隙に、この話を陰で聞いていた代貸任三郎(澤村心座長)が親分を斬り殺してしまう。
親分の手には千太郎の煙草入を持たせ、血文字で千太郎の犯行だと偽装したところを、一人の女性が見ていた。誰が呼んだかフーテンのおまつ(澤村姫々ちゃん)。この辺りをねぐらにしている女こじきだった・・・
千太郎は、下手人として役人に追われてるところを任三郎に助けられるが、実は役人と任三郎はぐるで、千太郎は任三郎に背中を刺され川に落とされる。
おまつは、任三郎に黙ってる代わりに100両よこせと脅迫するが、呼び出された寺の境内で背中を斬られ、川に落とされる。
同じ川に落とされた二人は、奇跡的に助かり、任三郎への復讐を誓う・・・
謎の女性おまつを姫々ちゃんが好演。
傷が癒えるまでの二年間、共に暮らした千太郎に情がうつるも、千太郎はいまだにおまちのお嬢様を想い続けていた。おまちもまた、千太郎の無事と無実を信じ待ち続けていた。
その二人の再会の場面で、おまつは戸の外で待ってるのですが、ちょっとイライラしたり、焦れたり、中の様子が気になってそわそわしたりと、姫々ちゃんの演技で、おまつがとてもチャーミングな女性に。
任三郎との最後の戦いに向かう姿も、最後、二人の幸せを祈ってから去る姿も、とても決まっていました。
最後の場面は、姫々ちゃん、煌馬副座長、愛夢ちゃんの三人で作っていて、若者の成長に希望を見た心地がしました。
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