がんこ座へ。


9月公演千秋楽。

この日は「網走番外地」というお芝居でした。

男の意気地という副題もアナウンスされました。


清太は山田組の親分を殺した罪で、網走刑務所に服役していた。

一方、清太の妹のおときは、山田組小頭の新吉と夫婦になっていて、二人の間には子供が生まれていた。

新吉は、酒を飲んでは博打場に入り浸り、おときや、自分の母親にさえ手をあげる毎日であった。

そこへ、3年の刑期が明けて、出所した清太が帰ってくる・・・


劇団大川、お得意の昭和任侠もの。

清太を演じる椿裕二座長の所作一つ一つが、とにかく渋くてカッコいい。

新吉を演じた、大川忍副座長も、母親に手をあげて家を出ていく時に、決して本心からこういうことをしたいとは思ってないことを、表情と所作で表現されていて、心情の描写が巧みだなぁと。


人助けのためとはいえ親分を殺してしまった清太。組とおときの間に挟まれて苦悩する新吉。二人の男の生き様をじっくり見せるお芝居でした。




椿裕二座長。


大川忍副座長。