当ブログで時々ネタにしているNHKの鉄道クイズバラエティ番組に、初のローカル私鉄が登場。昨日の放送は「江ノ電」だった。人気の高い鉄道だが、これまでの大手私鉄やJR各社に比べて、ずっと小規模なだけに、大変失礼ながら一時間の尺をまかなう撮れ高があるのかと思ってしまったが心配無用だった。
番組は大きく四つのコーナーで構成。まずは江ノ電ならではの車窓の魅力を堪能。
容量一杯のダイヤが組まれている江ノ電。貸し切り列車を割り込ませる余裕はないので、先頭一両を貸し切りで撮影。1000形が充当され、ツリカケ音を楽しみながらの乗車だった。
藤沢駅を発車。高架線~境川橋梁~最急カーブ~併用軌道~ドアカット駅~湘南海岸眺望~有名な踏切~唯一のトンネル。わずか10キロのなかに見どころ満載なのが江ノ電。交換で行き違う電車のバラエティも楽しい。なお、本日の画像は以前に乗った時に撮影したもの。
続いては、保存されている単コロこと108号車を見学。本物のレトロ感を味わえるが、ローカル私鉄がこのような保存車両を有している企業努力に改めて感心。動態保存だから凄い。
コロナ禍で途絶えていた大学鉄研の番組参加も復活。今回はどこぞの有名模型店社長の後輩たちが参加したのだが、彼らの反応も興味深かった。おじさん世代にとっては懐かしい光景が、彼らにとっては新鮮な驚きなのだ。考えてみれば当然のことなのだが、世代のギャップを感じざるを得なかった。
三つめのパートは江ノ電ならではの保線作業で、タイタンパーの実技体験が行われた。江ノ電の線路条件ではマルチプルタイタンパーなどの作業車が入線不可能なため、人の手で保線作業を行っている。人気路線を支える裏方さんの知られざる仕事ぶりを知った。
最後のパートは、筋金入りの江ノ電ファンを訪問。懐かしい写真やグッズ、数々の模型で江ノ電の歴史を味わった。
江ノ電の魅力が詰まった一時間。観るとまた乗りたくなるが、最近の大混雑を考えると腰が引けてしまう。
見逃した方は29日、9時25分からの再放送をどうぞ。