ナゴヤ球場正門前行き「ドラゴンズ号」 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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 正月三が日、我が家近辺のコンビニはどこもインバウンド客に占拠されていた。繁華街と違って飲食店が休業のため、近隣ホテルの宿泊客が食糧を求めて殺到していたのだ。ニッポンのコンビニに慣れた客もいれば、物珍しそうにキョロキョロする客もいて、ウォッチングしていると面白い。最近のコンビニ商品はクオリティが高いから、異国の方々の胃袋も満足させたことだろう。
 さて、昨日に続いて干支がらみの過去ネタをもう一件。上の画像は1992年頃に名古屋駅で撮影したもの。確か、青春18きっぷで東海道本線をトロトロと下り、到着した名古屋駅でキハ82系を発見。何やら見慣れぬヘッドマークが付いていたのでシャッターを切った記憶がある。

 元々の画質が悪いうえ、キハ82系のヘッドマークは小さいので、加工してもこれが限界だったが、中央のイラストの右側に「ドラゴンズ」の文字が判読出来る。この列車は、貨物用だった名古屋港線に仮設駅を設置して営業した、ナゴヤ球場正門前駅行きの列車だった。
 非電化路線なので、定期列車の間合い運用や波動輸送用の気動車が総動員され、さまざまな車種が使われたが、特急用車両でも料金不要だった。グリーン車も開放扱いだったので、僅かな時間とは言え、乗り得だったわけだ。

 この列車、目の前で発車していったが、ヘッドマークは前だけで、後ろは付いていなかった。
 ナゴヤ球場正門前駅は、東海道本線に新設された尾頭橋駅にその任を託し、1994年に廃止されている。今年で早や30年になるが、名古屋港線そのものも今春に廃線の予定だという。