東武鉄道の新型特急N100系「スペーシアX」 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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 7月15日の朝7時50分、東武鉄道の新型特急N100系「スペーシアX」の一番列車が浅草駅を出発した。出発式の模様や沿線各地で受けた歓迎ぶりはマスコミ各社で報道され、ようやくコロナ禍を抜け、観光産業復活への期待を感じさせるものだった。
 スペーシアXには試乗会で乗せていただいている。試乗会が行われたのは6月中旬のことだったが、営業運転が開始されるまでSNS等での発信は控えよとのお達しだった。通常ならどんどん宣伝してください!となるのだろうが、あえてストップをかけたあたりに同社の広報戦略を感じる。
 さて、無事にデビューを果たしたので、試乗会で撮影した画像をご覧いただくことにする。もう既にさまざまな情報が出回っているが、お付き合いいただければと思う。
 冒頭の画像は、北千住駅の特急ホームに入線する試乗列車。居合わせた一般のお客さんも一斉に振り向いていた。




 スペーシアXは6種類の座席が用意されたことが最大の特徴だが、まずは一番の目玉である「コックピットスイート」を。浅草寄り先頭車(6号車)の乗務員室隣りに一室のみで、プライベートジェットの空間をイメージしたとのこと。ゴージャスで特別感のある空間に仕上がっている。
 ソファー席が並ぶが、ソファーやテーブルは固定されておらず、好みの配置が可能。列車の揺れで勝手に動かないよう考慮されているとのことで、試してみたがかなり力を入れないと動かなかった。
 上りの特急列車では6号車が先頭になるわけで、騒がしいグループ客が乗った時、運転士の迷惑にならないかと心配になってしまった。メイン・ターゲットはインバウンド客のようだが、マナーを守った乗車を願いたいものだ。




 コックピットスイートに続いては、従来のスペーシアから継承したコンパートメントが4室並ぶ。こちらのデザインは、日本の伝統文化の味わいをとり入れている。
 個室エリアへのエントランスや、各部屋のドアなどにも細かい気遣いが感じられ、デザインチームのこだわりを感じた。

 もう一つ、個室ではないが、5号車にパーティションで仕切られたボックスシートがある。少数派だとは思うけど、ビジネス用途で乗車する人にはワークスペースとして重宝されそうだ。(続く)