少し前の記事で、都電7000形更新車のプラ製品を話題にした。この更新車の斬新な外観デザインは各地の路面電車に影響を与え、さらに性能面も向上した「軽快電車」と言われる新世代の路面電車が各地に誕生した。
熊本市交通局(熊本市電)でもVVVFインバータ制御方式の8200形が導入されたが、当然ながらコストが高いという問題点があった。そこで在来車の機器を活用して、車体だけを8200形並みに置き換えた更新車8500形が製造された。1985年に2両、翌年に2両、計4両が登場している。今回、ご紹介する模型は8503の番号が貼られているので、二次車の方だ。
この模型は、当コーナーで何度か登場している中央堂模型のペーパーモデル。お客さんのリクエストがあれば、製作可能な車両なら何でも作ってしまうという姿勢には驚かされる。
例によって、手作り感溢れる作風で、市販品がないクーラーなども簡略表現ながら要領よく製作。下回りは他社のプラ製品を活用しているが、カーブ通過のためにステップに当たる台車は大胆にカットしている。
この8500形は、何となく「割と新しい路面電車」というイメージがあったのだが、登場から早や35年が経過。自分も歳をとるわけだ。