11月に三つのオペラを鑑賞したのだが、ブログを書いていなかった。

 

なぜかというと、まず、一つには非常に忙しかったこと。

もう一つは、私のオペラに対する興味が以前より薄れてしまったから。(興味がオペラから他のことに移ってしまった)

 

多分そのためだろう、三つのオペラともに、残念ながら、私にとって、そこまで感動できる公演ではなかった。途中で眠くなってしまった😭。

 

 

鑑賞したのは、

 

・11月11日(土):『マクベス』(日生オペラ)

・11月21日(火):『シモン・ボッカネグラ』(新国立劇場)

・11月26日(日):『午後の曳航』(二期会)

 

『マクベス』『シモン・ボッカネグラ』は言わずと知れたヴェルディの作品、『午後の曳航』は、三島由紀夫原作をもとに、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェが曲を書いたものである。

 

 

『マクベス』

・テノールの宮里直樹を目当てに聴きに行ったものだが、出番が少なかった。

・一番輝いていたのは、マクベス夫人を演じた田崎尚美。この方は、今まで4度聞いてるが、いずれも素晴らしい歌唱だった。

・マクベスを演じたのは、今井俊輔。悪くはないのだが、残念ながらマクベス夫人に食われていた。ただし、これは、元々「食われる役どころ」なんだから、やむを得ない面がある。

・魔女たちの合唱が今一つだった。ただし、あれだけ動かされれば、これもやむを得ない面がある。合唱に専念できるどころではないだろうから。

 

 

 

『シモン・ボッカネグラ』

・ルチアーノ・ガンチ(テノール)の圧巻の歌唱がすべて。新国立初出演とか。またぜひぜひ聴きたい!!

・アメーリアを演じたイリーナ・ルングもとても良かった。

・タイトル・ロールを演じたのは、ベテランのロベルト・フロンターリ。5月に新国立で鑑賞した『リゴレット』の時も思ったけど、やはり旬を過ぎた感は否めないかな〜。

 

 

 

『午後の曳航』

2018年に鑑賞した黛敏郎作曲のオペラ『金閣寺』も演出は宮本亞門だった。初めて聴いた現代オペラだったが、非常にインパクトがあり、金閣寺が炎上するラストシーンまで、緊張感がずっと続いた。今回、宮本亞門が演出する三島由紀夫作品の第二弾ということで、とても期待していたのだが、『金閣寺』の時ほどのインパクトはなかった。第二幕では寝落ちしてしまった。セリフが続く心理劇は辛い。ドイツ語だし。日本語でやってくれればいいのに。。。