ポルーニンは、昨年5月に来日し「Sacré」を踊るはずだったのが、9月に延期。それが中止になって、今年の6月に「ラスプーチン」を加えて、2演目で来日公演を行うこととなった。

 

 

 

 

私は、昨年のチケット代金を寄付(払い戻し権を放棄)したことで、今回のチケットを優先的に購入できる権利を得て、3月末に、「Sacré」のチケットも「ラスプーチン」のチケットも無事購入することができたニコニコニコニコニコ

 

他のバレエ団の来日が次々と延期や中止に追い込まれる中、果たして本当に来日できるのだろうか? 若干心配ではある。でも、バレエ団のように大人数で来るわけではないので、たぶん開催できるのではないかと期待している。

 

 

今年のチケット代は昨年に比べて値上がりしていた。(S席だと13500円が15000円にアップ)

 

コロナ禍で、入場制限があるためか? あるいは、ポルーニン人気のせいか? 値上げしてもチケットがさばけると主催者が判断したのであろうか?

 

ちなみに、15000円というと、ちょっとした海外のバレエ団の公演と同じ価格。


2年前のエイフマンバレエ団の公演が16000円だった。

同時期の「フェリ、ボッレ&フレンズ」は18000円。

2020年2月の「アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト」も16000円。この時、ポルーニンはコジョカルと組んで「マルグリットとアルマン」を踊った。

 

この中で、突出して素晴らしかったは、エイフマンバレエ団の公演(ロダン」と「アンナ・カレーニナ」)

 

どう考えてもチケット代金のレベルではなかったのが「フェリ、ボッレ&フレンズ」の公演。観客数がそれを物語っていた。

 

 

板に乗せる、というのは本当に恐ろしいことだと思う。公演の出来に満足できないと(代金に見合った公演ではないという意味)、即、観客を失う、非常にシビアな世界。

 

 

6月に、ポルーニンがどういうパフォーマンスを見せてくれるか。

 

前回、彼がアルマンを踊った時には、アルマンにまったく似合っていないと感じた。”純朴”なアルマンを踊るには、彼はあまりにも野性的、あまりにも男性的にすぎる。

 

 

”端正な優美さ”が要求されるバレエ界では、彼はまさに異端。異端ぶりの象徴なのが体中に刻印された入れ墨である。

 

 

今回の演目の一つ「Sacre」は、ストラヴィンスキーの「春の祭典」に大石裕香が振り付けたもの。ロマン派リストの音楽(マルグリットとアルマン)より、ずっとポルーニンに合っていると思う。