9月にGLAYのライブビューイングを見に行ったのですが、今度はGLAYと同じく自分が高校生の時から敬愛しているラルクのドキュメンタリー映画「Over The L'Arc~en~Ciel」を見に行きました。


今月5日から8日間限定上映で、愛媛での上映は重信のシネマサンシャインのみ。


2012年のワールドツアーの移動やリハーサルなどのオフショットや、ライブシーン、メンバーやツアースタッフのインタビュー、会場に集まったファンへのインタビューなどを各地ごとに追っていたドキュメンタリー。


ネタばれになってはいけないので詳しくは言えないけど、とにかく鳥肌が立ちっぱなしやったし圧倒されっぱなしやった。



長期の活動休止から開けての活動再開後のラルクはリアルタイムではシングル曲を何曲かを知ってたりとか、アルバムも活動再開第1段の「SMILE」は持っているけどそんなに聞きこんでいない。

ライブシーンで演奏されてた曲のほとんどが俺の知らない曲やったけど、それが逆に活動再開後のラルクのすごさをますます感じさせてくれた。


ネタばれになってはいけないので、印象に残っている場面をザクっと挙げると、ライブシーンやファンへのインタビューで特に印象に残ったのはロンドン。

ライブの盛り上がりも、会場前にいるファンの思い入れからも、L'Arc~en~Cielという日本のロックバンドが国境を越えて人々を魅了していて、かつそういった人々の日常の一部となり不可欠な物になっている事が窺えた。

本当にラルクというバンドをビジュアル系(本人たちは安易にそう言われる事は不本意ではあるが)だとか、アニメのタイアップになってるとか話題性とか色物的ではなく、純粋にその音楽を愛し熱狂していた。


オフショットではパンフレットにも書かれてるようにメンバーの柔らかな素顔も見られた。

でも僕がそれ以上に印象に残ったのはメンバーがスタッフに対しナーバスになってる場面だった。

特にtetsuyaさんがスタッフのとある不備に対して「俺がF1レーサーだったら、ネジ1本でも外れてたら死んでるよ!そういう所はちゃんとするように!」と言った場面。

それより前の場面ではhydeさんがスタッフ(所属事務所の大石社長だったかな?)に「コンサートはミスがあっても良いではなくて、そういうのを無くさないといけない。」といった感じの事も言っていた。

これは音楽をやっている人でなくても教訓になった場面だと思った。


去年、高松に天野嘉孝さんとhydeさんのコラボによる個展を見に行った事があり、その時は設営会場の出口から出るのが本当に惜しかったけど、今回は映画でフィルムも回り続けてるから惜しかったらもう少しじっくり見たいという風にはいかない。

ツアーに日程で言うところの横浜になった辺りからまだまだ終わって欲しくないという気持ちが大きくなった。


前述の個展が至高のアートやクリエイティブなら、この映画は奇跡の軌跡であり、軌跡の奇跡やった。


今週の金曜まで上映されているので、ラルクが好きな人なら今の彼らが好きな人も、今はあまり聞かなくなってしまったという人も、そしてラルクの事を知らない人も是非見て欲しいなと思う作品です。

ラルクとかロックとか云々ではなく、音楽が好きな人ならきっと間違いなく魅了され、圧倒されるはず。