隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった・・・・・・。
片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。
乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。
恋の始まり、別れの兆し、途中下車―――人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。
先週、別の本を買いに明屋に寄った時、もう1冊何か買おうと思い色々と物色してたら、店内のテレビでこの本を原作とした映画(4月23日関西先行、4月29日全国ロードショー)の宣伝用の映像が流れていて、すぐに興味が沸いて買った。
尾崎 豊さんの「十七歳の地図」に“電車の中押し合う人の背中に いくつものドラマを感じて”という歌詞があるけど、この本のストーリーの中でも電車に乗る人達のいくつものドラマが展開されていく。
赤の他人同士が一期一会の出会いによって自分の日常や生き方が変わったり、あるいは一期一会に終わらず深くかけがえのない関係になったりいく。
読んでいてそんないくつものドラマに心が暖まっていく自分がいた。
映画「阪急電車」公式サイト