一昨日の氷室さんのライブの興奮が冷めぬまま、昨日、今日と別のライブに足を運んだ。



昨日は翔偶感へふうらいぼうを見に行った。

男性ボーカル兼サイドギターの森田さんに直接お会いするのは2年ぶり。

リードギターの通称いっつぁんは某楽器店に行けばよく見かけますが・・・。


ライブは2部構成で、1部は森田さんがメインボーカルでGSのカバー、2部は女性ボーカルのゆかりさんがメインボーカルで昭和歌謡のカバー。

俺は年の割に古い曲を知ってるからリアルタイム世代の人からびっくりされるくらい「この曲知ってます」と言える曲が沢山あると思ったら、蓋をあけると知らない曲の方が多かった。


GSのカバーで組まれた第1部でやった曲で知ってたのはブルーコメッツの「ブルーシャトウ」とスパイダースの「あの時君は若かった」、ヴィレッジ・シンガーズの「亜麻色の髪の乙女」だけ。

厳密に言えば「亜麻色の髪の乙女」は島谷ひとみさんがカバーしたバージョンで知ってたんやけどね(笑)。

そういう世代です。

タイガースを3曲つづけた流れがあったけど、3曲とも知らない曲で、「シーサイド・バウンド」はやらなかった。

ジュリーこと沢田研二さんのソロになってからの曲は有名なのは何曲か知ってるんやけど、そういう曲はGSではないしなぁ・・・。


テンプターズはショーケンこと萩原健一さんのいたバンドということは知っているけど、俺の知ってる曲が無いという事にも気付かされた・・・。

タイガースが明治チョコレート、テンプターズがグリコチョコレート(違ってるかな?)のCMに出ていたという事は、テレビでGSの特集をしてるのを見て知識としては覚えてたんだが・・・。

"バラ色の雲と思い出を抱いて”という歌詞の曲を歌ってたバンドって誰でしたっけ・・・(^^;)。


昭和歌謡で組まれた第2部になると知ってる曲も少し増えた。

ピンキーとキラーズの「恋の季節」、いしだあゆみさんの「ブルーライトヨコハマ」、黛ジュンさんの「天使の誘惑」、美空ひばりさんの「真っ赤な太陽」、渚ゆうこさんの「京都の恋」は知っていた。

「京都の恋」も原曲やなくて、すいれんがライブでよくやってたのを聞いて知ったんやけどね(笑)。

すいれいはアコースティックでやってたけど、ふうらいぼうはバンドでやっていたので、その辺りにも自分にとって新鮮さがあった。


昭和歌謡となると、フィンガー5とか山口百恵さんとか八神純子さん(年を疑われる・・・)とか辺りも来ると思ったんやけど、ふうらいぼうのメンバーに言わせるとそれは新しいとの事。

どうやらオイルショックより前の時代から選曲してるようです。


俺の知らない曲の方が多かったけど、見に来てたお客さんはそういう曲も一緒に歌っていた。

時代や流行りはあるけど、いい曲は残るし、それをいつまでも好きでいたり、伝え続ける人もいる。

年末頃にもやるそうなので、またそちらの方にも足を運んでみたい。

歌メロもいいし、あの手の歌謡曲のベースは俺の不得手なアプローチなので、その点も勉強になる。



そして今日は、市民会館の中ホールに松大の軽音楽部ラ・ソワレの40周年コンサートを見に行った。

現役はもちろん、OB・OGも参加したコンサートで、33期生のギタリストの西岡優作君も参加していた。

今回のこのライブはその優作君つながりで見に行った。

音響を担当していた隅田さんも何度か面識があるし、これから先も何度となくお会いすると思う。


今回のようなギター、ベース、ドラム、ピアノの基本となるリズムセクションだけでなく、サックスやトロンボーン、トランペットといった大所帯のホーンセクションを配したジャズのライブを見るのは今回が初めて。

バリトンサックスを生で観たのも初めて(あんなに大き物やとは思わなかった)。


1部は現役による演奏。

彼らにとっては自分が生まれるよりもずっと前の名曲達を演奏。

ほとんどの部員が大学に入ってから楽器を始めたという。

でも、名曲を演奏するのに、年齢やキャリアは関係無く、純粋に聞いて楽しめた。

「TAKE FIVE」や「Big Mama Cass」といった“静”の印象の強いジャズのスタンダードナンバーが中心だったが、T-SQUEARの「In The Grid」は“動”の

エネルギーを1曲入魂した感じで、ドラムのタッチも他の曲をやった時よりもアタック感が強かった。


2部はOB・OGによる演奏で、古くは第1期生、新しくは37期生や現役4回生、そして広島修道大学の軽音楽部キューバンナイツのOBも参加した、まさに時代を超えたビッグバンドだった。

現役が“フレッシュネス”なら、OB・OGは“貫録”の大人の演奏を聞かせてくれた。

そして、現役の若さにも決して負けないアグレッシブな演奏やパフォーマンスでも魅了した。

年齢もそれぞれ違う、今ではそれぞれの社会生活を送ってる人達が音楽が好きという一つの共通のキーワードのもとに集まって起こったマジックとはまさにこれ。

中には県外から駆け付けたというOBもいた。


本編ラストの「MOONLIGHT SERENADE」はこの日参加した現役、OB、OG部員が全員ステージに上がっての演奏。

この曲もやはりジャズのスタンダードナンバーだが、トワイライトブルーの照明とドライアイスの演出が曲にマッチしてしっとりと締めくくった。


アンコールは本編ラストと同じく現役、OB、OGが一斉に参加した「コパカバーナ」。

この曲はラテンの名曲だが個人的にも好きな曲で、ホーンセクションをフィーチャーしたジャズでのアレンジもなかなか乙でした。


40周年を迎えたラ・ソワレ。

部としての伝統引き継ぎ、良い曲を聞き手に伝え続ける。

たとえ時代が変わっても・・・。

今日のライブはまさにそんな感じだった。


一昨日の氷室さんのライブも今まで以上にあの人なりの大人なロックを感じさせてくれたけど、昨日のふうらいぼうと今日のラ・ソワレも素敵な大人の音楽や名曲を聞かせてくれた。


最近、色んな音楽に出会ったり聞きなおしたりする機会がいつになく増えてきている。

音楽をやる人間としても聞く人間としても本当に実りのある事です。

本当に音楽が好きでいて良かったです。