有明の空に
水は透明だ
透き通って色を持たない
なのに
海も空も果てしなく青い
きれいなたましいは
空にすわれて
けがれたたましいは
海にながされて
さみしい心も
空にすわれて
うかれた心は
海にながれる
空や海が青いのは
たくさんのさまよう
たましいやこころが
重なって織りなす色
孤独な精神は水だ
透き通って色を持たない
コロシアムに
集い うごめく
たましいや心は
果てしなく青く
痛ましいほどに
青く
灼熱の太陽が沈んでいく前に
尾崎は静かに歌い始めた!!
久しぶりに尾崎 豊さんのライブDVDを見ました。
「OZAKI FILM
ALIVE AT ARIAKE COLOSSEUM
IN 1987,THE TWENTY-FIRST SUMMER」
1986年1月に無期限の音楽活動休止を発表し単身NYへ渡り、翌1987年に帰国して1発目のツアー“TREE LINING A STREET 1987 TOUR”の有明コロシアムでのライブを収録したDVD。
この頃のOZAKIはいわゆる迷走期の真っ只中で、。
このツアーもタイトル通り、当初はアルバム「街路樹」をリリースしてからのツアーの予定であったが、楽曲制作ととレコーディングに難航し、アルバムのリリースが無いままツアーは敢行された。
結果的に「街路樹」は翌1988年にリリースされ、それに収録される楽曲達のうち何曲かはこのツアーでも披露されていた。
元々は1987年夏なら翌1988年にかけてのロングツアーとしてスケジューリングされていたが、ツアー中に体調を崩し、残りの公演はすべて中止。
そして、その年の12月、覚醒剤取締法違反で逮捕されるという悲劇が起きた・・・。
OZAKIは一般的に歌唱力、ソングライティングで評価される事が多いが、圧倒的な熱量のライブパフォーマンスにも定評がある。
このDVDでも見られるステージングもその例外ではない。
心に大きな陰を落としながらも、あれだけのライブパフォーマンスで魅せたのか・・・。
あれだけのライブパフォーマンスで魅せていながらも、心に大きな陰を落としていたのか・・・。
前述した通り、その当時の彼は迷走期でもあった。
皮肉にも、俺が彼のアルバムや楽曲における詞の世界観で一番好きなのが、この迷走期の頃の作品達である。
いわゆる“十代の代弁者”とか“反逆のカリスマ”という、本人やコアなファンにとって不本意でイメージが一人歩きしていた時期の作品で、OZAKIの人気曲・定番曲が多く収録されている「十七歳の地図」や「回帰線」以上に、「壊れた扉から」や「太陽の破片」、「街路樹」の頃の作品の方が俺にとってリアルに心に響いた。
もちろん、初期の曲も好きである。
このDVDに収録されている曲は、迷走期の曲だけでなく、モチベーションが爆発している初期の楽曲も収録されていて、ある種、10代から20代前半にかけてのTHE BEST OF 尾崎 豊的な選曲でもある。
そして前述した通り、それらが圧倒的な熱量のライブパフォーマンスによって披露されている。
まさに尾崎 豊さんはシンガーソングライターであり、詩人であり、メッセンジャーであり、ロックンローラーであり、ライブパフォーマーでもあるアーティストと言える。
そういえば意外ではあるけど、このブログを立ち上げてから初めてOZAKIの事を語ったなぁ・・・。
OZAKIの事は、彼の誕生日の前日でもある11月28日にまた書きます。
なぜ前日なのかは、コアなファンなら感づいたかな(笑)。