おいでんかステーションにいいくぼさおりさんのワンマンライブを見に行った。


いいくぼさんは、3年前に知合い目当てで見に行ったキティホールのライブに出られていたのがきっかけで知り印象に残っていた。

それからも何度も来松はされてるけど、足を運ぶ機会が無かった。

昨日、市民会館に見に行ったまちづくりライブに出演されていて、やっと3年ぶりにライブを見る事ができた。

今日のワンマンのチケットも昨日物販で買った。


昨日も今日もそうやったけど、3年前に見た時以上に自分のスタイルを確立し、それを前面に出していた。

実際の歌や演奏、楽曲そのものもさることながら、作詞のボキャブラリーや言葉選びのセンス、ステージパフォーマンスにおいてもアーティストである事を感じさせてくれた。


特にステージパフォーマンスの面においては、ピアノでの弾き語りシンガーの既成概念の枠を超えている。

マイクスタンドのブーム部分を回転させ、その回っているブーム部分をピアノを弾きながら頭を下げてよけるパフォーマンスは特に強烈やけど、曲を歌い終えた後のパフォーマンスも見に来てくれたお客さんへの感謝の気持ちや“音楽”という言葉通り、音楽が好きで目一杯楽しんでいるのが伝わってくる。


俺が特に印象に残ったのは作詞の面。

日常的で普遍的なボキャブラリーも、個性的で普通はなかなか思いつかないボキャブラリーも、決して単なる言葉の羅列にならず、ちゃんと歌詞の内容やストーリーに芯が通っている。

まさに彼女にしか書けない詞なのではないかと思える。


3年前にツアーで訪れた松山に何度も足を運び、そして地元アーティストはもちろん、まちづくりライブのスタッフの方とのご縁もうまれ、今日のワンマンライブが実現した。

俺個人としても、あれから3年経ち久しぶりに彼女のライブを見る事ができ、そしてアーティストとしてより自分のスタイルを確立し追及しているエンターテイメントを体感できたのは、一音楽ファン、一ミュージシャン冥利に尽きた。





変拍子のシンフォニーが鳴り響く夜

コンダクター 全音符で笑い続ける

3輪車のブラスバンド駆けずり回る

コントラバスだらけの弦楽四重奏


軽い眩暈 蜃気楼の森 真夜中のデジャヴ

アガサのミステリー 果てしないパズル


24時間 迷子になる365日

ごちゃ混ぜになる 夢とリアルがわかんない

髪を乱し息を切らし なりふり構わず

夜と朝の隙間から抜け出したい


黙示録の子守唄が鳴り響く夜

断末魔のアンコールが鳴り止まぬ夜

おもちゃのマーチ ブリキのダンス モアイのマスカレード

ロバとラクダが ペガサスを気取ってバンジージャンプ


軽い微熱 パンドラの夢 真夜中のシンドローム

知恵の輪が解けない トラウマが消えない


光と影 上下左右 東へ西へ

ごちゃ混ぜになる 過去と未来がわかんない

何所から来て何所へ行くの?あてなく彷徨う

夜と朝の隙間から抜け出したい


パララリラッパヤッパリーラパ

パララリラッパヤッパリーラパ

ユメデマヨッテトッチラカッテ

カナリアセッテセッパツマッテル

夜に迷ってこんがらがって

気を失ってビンゴボンゴで


眠れぬ夜のシンフォニー


24時間 迷子になる365日

ごちゃ混ぜになる 夢とリアルがわかんない

髪を乱し息を切らし なりふり構わず

夜と朝の隙間から抜け出したい


光と影 上下左右 東へ西へ

ごちゃ混ぜになる 過去と未来がわかんない

何所から来て何所へ行くの?あてなく彷徨う

夜と朝の隙間から抜け出したい




いいくぼさおり「眠れぬ夜のシンフォニー」


TACASHIの青い夜空の海の追憶-hajikemashite