クリスの活動休止からもうすぐ半年(ブログの方は更新してますが・・・)。

あの時は、もし活動休止が半年くらいあるのなら、それは長すぎるんではと思ってたけど、その半年があっという間に感じる。


その間、俺jはソロやTack&Sarryとしてのライブがあったし、DAINA-ISMのサポートスタッフとしての仕事もあったし、前にもこのブログで書いた楽曲提供もあったから、活動休止に入ってからの半年間を埋める物は決して少なくわなかった。

ライブのペースは減ったけど、その分以前よりは気持ちが落ち着ける。

それに、社会人としての仕事もあったし(これをどうにかしなくては・・・)。


まだ新ドラマーは決まらないけど、俺は前述した楽曲提供が1つの関門を突破したけん(工程をしてはまだまだ残ってるけど)、クリスの新曲の何曲分かネタを仕込んでおります。

まだ1曲として一通り出来た物は無いけど(まだかい!)、今までは詞が先に出来るパターンや同時進行が殆どやったけど、今年に入ってからはメロディの方が先に出来るパターンの方が多い。


使いたい言葉は以前からノートに書き溜めてるけど、それらを歌詞として並べる前から曲の雰囲気やコードを考え、そこからメロディが浮かぶ。

自分で作詞も作曲もする曲で、使いたい言葉から曲の雰囲気を意識しながらも、メロ先になるのは俺にしては珍しい。

そのせいか気持ち程度かもしれないけど、今まで作った曲よりもメロディが洗練されてるというか、あまり無理が無いというか・・・。

それでも、僕のクセも入ってるから、他の人が歌うと音程が取りにくい部分もあるかもしれない(SARIAさん、頑張ってね)。

今までは詞を先に書いて、その詞をなるべく削りたくないもんやけん、メロディの付け方が強引な所もあった。

クリスの「7月の雨」を作った時も、その強引なメロディを掴むのにSARIAさんは戸惑っていた。


クリスを結成する前の俺のソロの曲で、かつての定番曲でもあり、俺が初めて作詞も作曲もした「AWAKE」(懐かしい!)も詞を先に書いてたから、それにメロディを乗せようにもどこか不自然なメロディになってた(歌っていくうちに少し手直しはしたけど)。

やはり懐かしい所で「1978」とか「EVERLASTING」も(どちらも懐かしい、かつての定番曲)メロディが強引やったなぁ・・・。

メロディアスではあったけど、どこかぎこちない感じが抜けきってなかった。

そういえば、その3曲を作った時は、そのメロディをちゃんと五線譜に書き留めてたっけなぁ・・・。

当時は録音機材を持ってなかったけん、そうでもしないと強引なメロディを忘れてしまうから。


「砂時計」(この曲も1年以上やってないなぁ・・・)も詞先やったけど、メロディは前述の3曲のような強引な感じではなく、歌詞の言葉数は意識しつつも流れるようなメロディに仕上がった。

この曲が出来てから、前述した3曲を含めたそれ以前の楽曲の殆どをライブではやらなくなり、ソロでの自分のやりたい音楽や歌いたい言葉が変わっていった。

それまではポジティブな歌詞が中心やったけど、それからはネガティブな歌詞が中心となり、そういった歌詞の捉え方が以前と変わったのは確かやし、より作詞において自分のアイデンティティを感じるようになった。

この「砂時計」は俺にとっても思い入れがあり、ソングライターとしての自分の一つのターニングポイントと今でも思っている。


クリスを結成したのはそれから半年以上経ってから。

こちらではポジティブな歌を歌いたい願望を持つ、SARIAというボーカリストがいるから、ソロよりもポジティブな歌詞を書く事を意識している(例外もありますが・・・)。

SARIAさんは俺のソロの詞のイメージがあるせいか、俺がクリス用に書いた「INNOCENT EYES」(まだアレンジに手を付けてない曲)の詞を見て、その詞はせつないけど「明るい詞やね」と言った。

確かにせつない詞ではあるけど、その中にもストレートさやポジティブさがあるから気に入ってもらった。

この曲は、実は俺がソロのライブでも何回か歌った事あるけど、やはり詞先で作った曲でありながらも、メロディが良いと言われた事もあった(相変わらずメロディの付け方が強引な所もありますが)。


確かに「砂時計」を作ってからは、それ以前よりもメロディの耳馴染みの良さを意識するようにはなった。

クリスのバラード「7月の雨」は詞先やったけど、メロディへのこだわりもあったから、ああいう感じに仕上がった。

SHINPEI君のテンションを足したコードアレンジがそれに拍車をかけた。

メロディもBメロはSARIAさんに手直ししてもらったし。

実は今まで自分が作った曲で、1番のお気に入りが「7月の雨」。

俺の王道はアップテンポの8ビートロックやけど、ボサノバ調のロックバラードを意識して作ったこの曲は、俺の会心作です。


昔話が長くなりましたが、今年に入ってから作りかけのクリスの新曲の一つで、今特に制作に力を入れてるのがせつない曲です。

この曲は前述した通り、僕にしては珍しく曲先で作ってる。

詞に使いたい言葉は去年の夏頃から書き溜めていて、今年に入ってから言葉やストーリーを意識して曲の雰囲気やコード進行から手をつけ、メロディが浮かび、今それに詞を付けている最中です。

タイトルも既に考えていて、そのタイトルをSARIAさんに言ったら、言葉には出さなかったけど「こいつ、もっとマシなタイトルを付けろ!」というのが顔に出てました(笑)。

クリスのブログにも書いたけど、「導火線に火をつけろ!」の時も俺がこのタイトルを言ったら、最初はあまり乗り気でない返事が返ってきた。

どうやら俺のタイトリングセンスはSARIAさんには不評の傾向が・・・。


まだ作りかけですが、最後にこの曲の歌詞に使ってる言葉で、気に入ってるのをいくつか紹介します。

この時点でボツをくらったら、わしゃ悲しい・・・。


“涼しげな風に軽く抱かれ 熱く突き刺す西陽に目を細めて”

“空っぽのペットボトル 左手に持ったまま 逆光(ひかり)に消えてく 黒い鳥を眺めていた”

“オレンジと紫の グラデーションに染められるまで そのまま立ち尽くしてた”

“逆光(ひかり)に消えていった 黒い鳥のように アタシの存在も叫び(こえ)も あんな風に消えてしまうの?”

“独りぼっちの 夜にも慣れてきたけど 帰る気にも眠る気にもなれない”

“愛し合い 絡み合い 傷つけ合った 遠いMemories”

“出会った頃 通り雨に濡れた子猫のような 傷ついた瞳をしてたね”