やっちまいました。

もとい、やってませんでした。

昨日のライブの告知を・・・。


昨日はseedでライブをしました。

ブッキングタイトルは“BREAK THE SHELL”で、自分の殻(SHELL)を破る(BREAK)という意味で「脱」をコンセプトにしてました。

実はこのタイトルを考えたのは俺。

対バン形式のライブで自分の案が採用されたのは初めての事だったので、自分にとっても1つの記念になったブッキングでした。


自分の出番では3曲やったけど、セットリストは当日の朝になってやっと決まった。

本当に今回はセットリストに悩みました。


クリスを活動休止して、またソロのライブもやってなかったから、ちょうど冷静に考える時期でもあったので、今まで通りでは自分でもつまらないと感じるようになっていた。

今でも今までのように精力的なライブ活動を展開していたら、“今まで”と同じ事を繰り返すばかりで前に進めてなかったと思う。


でもそういう想いを抱いて前に進むために自分のお決まりから“脱”しようとしてたけど、今年に入ってから1曲も作れなかったし、たった1行の詞を書くのに何日もかかっていた。

原点回帰しながらも進化する事・・・幅を拡げたり引き出しを増やしたりしながらも自分でいつづける事・・・

それらを意識したけど、考えれば考えるほど深みにはまってしまっていった。


ちょうどそんな時に今回のライブの出演が決まった。

“脱”をコンセプトにする事はあらかじめきまっていたものの、それを意識してブッキングタイトルを“BREAK THE SHELL”にしたのは、自分の自分に対する願いによる所が大きかった。

そんな自分の思いがコンセプトとしてリンクして採用された時は、嬉しさもおったと同時にプレッシャーもあった。

ライブの当日まで何をしていいか分からなかった。

でも、どういう風にするかが決まってからは、気が楽になっていい意味でいつもの自分に戻れて吹っ切れた。


たった3曲ではあったけど、今までやった事のない流れで臨んだ。

それも全曲バラード。

今回はTACASHIによる3曲のアトラクションという事を意識してみた。

シンガーソングライターとしてのTACASHI→プレイヤーとしてのTACASHI→ロックボーカリストとしてのTACASHI(やった曲はバラードだったけど)

今までやった事がある事で、今までやった事のない流れというあたりに、ある部分では自分らしさとまたある部分では意外性もあったと思う。


こういう形態をやる人は他にもいるやろうけど、いざやると決めて実際にやったら、やっぱり俺はこうでないとと思えて、悩んでたのが嘘のように吹っ切れ“脱”する事ができた。

僕にとっての“脱”は、スランプや迷いから“脱”する事が一番大きかった。

演奏やMCにおいて精彩を欠いていた部分があったにも関わらず、打ち上げでT.W.Kのゆふこさんからも「今日のTACASHIは最高やった」と言ってもらえた。

あの人はクリスをやる前の僕のソロのライブも何度か見に来てくれてたけど、ソロでもバンドでもここまで褒めてもらえた事は今まで無かった。


忘れんぼの誰かさん(笑)によって生まれたハプニングも昔の俺ならパニくってたけど、今回はそうならなかったのも進歩という意味の“脱”でもあったと思う。

あれはTack&Sarryやからこそありやったけど、クリスでやってたら誰かさんはSHINPEI君に怒られる事は必至だったでしょう(笑)。


SET LIST

1.泳ぎ疲れた漂流者のように・・・  by TACASHI

2.7月の雨  by Tack&Sarry(Vo:SARIA / G:TACASHI)

3.SMALL ISLAND(KATZEカバー)  by Vo:TACASHI / G:増田幸宏


今日になって気が付いたのですが、ライブ当日の4月24日は元KATZEのボーカリスト中村 敦さんの誕生日でもありました。

僕も増田さんも尊敬してやまない敦さんの誕生日にKATZEの名曲をやれた事に、偶然とは言えロックな何かを感じた。