ティム・オライリーの"What Is Web2.0 "の2ページ目の横っちょにあった"A Platform Beats an Application Every Time"というコラムを要約してみました。オライリーおじさんによる「競争のルールがかわりましたよ」というお話です。申し訳ないことに、ちょっとよく分からないところがあったので、そこはとばしています。
What Is Web2.0の1ページ目の要約についてはコチラ です。
変なところが多々あると思いますが、笑い飛ばしてやってください。もしも、指摘していただけたら幸いです。
原文
What Is Web2.0の2ページ目”A Platform Beats an Application Every Time”
http://www.oreillynet.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html?page=2
<原文>
”A Platform Beats an Application Every Time”
In each of its past confrontations with rivals, Microsoft has successfully played the platform card, trumping even the most dominant applications. Windows allowed Microsoft to displace Lotus 1-2-3 with Excel, WordPerfect with Word, and Netscape Navigator with Internet Explorer.
<要約>
「プラットフォームはいつもアプリケーションを打ち負かす」
ライバルとのそれぞれの対決において、マイクロソフトは「プラットフォーム」というカードを効果的に用いて、最も支配的なアプリケーションさえも打ち負かしてきました。エクセルがLotus1-2-3に取って代わり、ワードがWordPerfectに取って代わり、インターネットエクスプローラーがNetscape Navigatorに取って代わりました。これらをマイクロソフトに可能とさせたのは、(プラットフォームとしての)ウインドウズの力によるものです。
<原文>
This time, though, the clash isn't between a platform and an application, but between two platforms, each with a radically different business model: On the one side, a single software provider, whose massive installed base and tightly integrated operating system and APIs give control over the programming paradigm; on the other, a system without an owner, tied together by a set of protocols, open standards and agreements for cooperation.
<要約>
しかしながら、現在衝突しているのは、プラットフォームと一つのアプリケーションではありません。全く異なったビジネスモデルを持っているプラットフォーム同士が衝突しているのです。一方は、一つのソフトウェア会社が、巨大な基盤と、強固に統合されたAPIとOSを持ち、プログラミングを通じて管理する枠組みです。一方は、管理者を持たず、協働のためのプロトコルとオープンな標準、合意によって結びついたシステムです。
<原文>
Windows represents the pinnacle of proprietary control via software APIs. Netscape tried to wrest control from Microsoft using the same techniques that Microsoft itself had used against other rivals, and failed. But Apache, which held to the open standards of the web, has prospered. The battle is no longer unequal, a platform versus a single application, but platform versus platform, with the question being which platform, and more profoundly, which architecture, and which business model, is better suited to the opportunity ahead.
<要約>
ウインドウズはAPIによる支配の象徴です。Netscapeは、マイクロソフトが他のライバルに対して使ったのと同じ手法を使ってマイクロソフトの管理に挑戦し、失敗しました。しかし、オープンなウェブの標準を握ったアパッチは成功しました。アパッチとウインドウズの戦いは、決して非対称な争いではありません。プラットフォームとアプリケーションの戦いではなく、プラットフォーム同士の戦いなのであり、どちらのプラットフォームに見込みがあるかという問い掛けを含んだ問題です。より根本的な問いかけは、どちらの構造、どちらのビジネスモデルが、より次世代に適合するのかということです。
<原文>
Windows was a brilliant solution to the problems of the early PC era. It leveled the playing field for application developers, solving a host of problems that had previously bedeviled the industry. But a single monolithic approach, controlled by a single vendor, is no longer a solution, it's a problem. Communications-oriented systems, as the internet-as-platform most certainly is, require interoperability. Unless a vendor can control both ends of every interaction, the possibilities of user lock-in via software APIs are limited.
<要約>
ウインドウズは、パソコン時代の初期において、素晴らしく有用な問題解決策でした。以前までソフトウェア産業が混乱していた多くの問題を解決することで、ウインドウズは、アプリケーションの開発者たちが活躍する場所を平準化しました。しかし、ひとつの企業によって管理された、たったひとつのやり方は、解決策でも何でもありません。問題なのです。コミュニティに由来するシステム(プラットフォームとしてのインターネットがまさにそうです)は、それぞれが、それぞれに管理できることが必要です。もし、ソフトウェア企業がすべてのやり取りの両端を管理できなければ、API経由でユーザーを囲い込む可能性は限定的なものになります。
<原文>
Any Web 2.0 vendor that seeks to lock in its application gains by controlling the platform will, by definition, no longer be playing to the strengths of the platform.
<要約>
すみません。ここのところ、何となく意味は分かるのですが…
<原文>
This is not to say that there are not opportunities for lock-in and competitive advantage, but we believe they are not to be found via control over software APIs and protocols. There is a new game afoot. The companies that succeed in the Web 2.0 era will be those that understand the rules of that game, rather than trying to go back to the rules of the PC software era.
<要約>
囲い込みに見込みがないとか、戦略的な優位性が失われたと言っているわけではありません。ただ、われわれが信じているのは、APIやプロトコルを通じた管理が機能しなくなるということです。新しいゲームが進行中なのです。このWeb2.0時代で成功する企業は、ソフトウェア時代のルールに時計の針をもどす企業ではなく、この新しいゲームのルールを理解した企業になることでしょう。
---要約終了---