冷凍庫で高野豆腐 | たぶん、こんなん。

冷凍庫で高野豆腐

ふと、高野豆腐の煮物が食べたくなって、
どうせなら高野豆腐から作ってみようと思い立ちました。

一応、Wikipedia から引用にて、高野豆腐の基礎知識↓

歴史・名称起源
冬期に豆腐を屋外に放置してしまった事から偶然に製法が発見されたといわれている。
俗に高野山で製造される凍り豆腐が、精進料理の一つとして全国に広まったものとされるが、実際には、東北地方にも凍み豆腐(しみどうふ)と呼ばれる同じ製法の保存食がある。中国にも同様の食品があるので中国より伝来した可能性も高い。寒さの厳しい地方では、場所に限らず偶然の産物として発見され、普遍的に生産されてきた食品と見られる。-以下略-

製法
現在市販されているものの大部分は機械による凍結乾燥法で製造されているが、古くは以下のような手作りであった。
硬く水切りした豆腐を適当な大きさに切り、寒中の屋外に放置する。夜間は凍結し、日中に溶けることを繰り返すうちに完全に水分が抜け乾物となる。水分が凍るとき内部に無数の氷の結晶が出来るので、溶ける際にその部分が小さな穴として残る。こうして、スポンジ状の多孔質な高野豆腐ができあがる。-以下略-

えー要はですね、作るといっても豆腐買ってきて凍らせるだけなんですw

それも、本当は何日も凍結と解凍を繰り返して乾燥させるみたいなんですが、
すぐに食べたいから、一回凍らせて解凍したら、もう料理します。


では、恐ろしくシンプルな製作作業、開始。


豆腐を凍らせる
絹ごし豆腐を金属バットに入れ、冷凍庫に放り込みます。

豆腐が凍った
完全に凍ったら、解凍して残った水分を絞ります。
以上、高野豆腐の出来上がりw

ちなみにこの写真の分は、
見て分かるとおりまだ十分には凍っていません。
が、夕食の調理の時間が来たので、これでよしとしましたw

後でも書きますが、
これでも、ちょっと真ん中が普通の豆腐っぽい食感が残っただけで、
充分に美味しい高野豆腐になりました。


後はこいつを、お好みの食材と一緒に煮るだけ。
鰹と昆布で出汁を取り、
酒と砂糖としょうゆとみりんで、ちょっとだけ甘い目に味付けします。

高野豆腐の煮物
今回は、シイタケと絹サヤと共に仕上げました。

高野豆腐を口に含むと、
中からじゅわっと美味しいお出汁があふれ出てきて、
とっても上品なお味です。
当たり前ですが、粗悪な市販品にありがちな、
ケミカルなエグみなんかはぜんぜんありません。

凍結&乾燥が弱いので、
真ん中あたりはややもろい、普通の豆腐っぽいんですが、
それもまた、食感の変化でプラスになっている気がします。
ということにしておきましょうw

市販の高野豆腐を食べて、苦手だと思っている人も、
ぜひ試してみて欲しい一品です。
あ、豆腐は必ず真っ当なものを選ぶのは、言うまでもないですが。

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