忍び寄る新戦力 | 田淵幸一のブログ

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二連覇をなしとげたライオンズ。チームの充実性を考えれば即戦力の補強の必要はないように思えた。しかし大沢監督の退団で宙に浮いた日本ハムの守護神 江夏を獲得する。これは後に巨人が江夏獲得に動く情報を察知し次年度の日本シリーズを見越し巨人の戦力充実を阻止したという説もある。阪神タイガースで苦楽を共にした江夏田淵のふたりが広岡監督の元 復活した。打線では三年間中軸を担いポイントゲッターとして働いたテリーがメジャーリーグに復帰し退団となる。ライオンズは多少の戦力ダウンを考慮しても死角はないほどの人材をファームに保管していた。この年のオフ秋季練習中にマネージャー平氏が田淵さんに声をかけた。(ファームにすごい奴がいますよ)。秋山幸二。56年ドラフト外入団ながらその潜在能力は高く評価されライオンズの将来を確実に担う逸材とされていた。持ち前の長打力に加え走守もハイレベルなアスリート。教育リーグで留学したマイナー球団からメジャーリーグ挑戦をすすめられた男。田淵さんはこの年37歳。確実に世代交代を意識せざるを得ない環境に置かれていた。田淵さんだけではない。山崎 大田 片平 などのベテランは常に安泰と言えない環境でプレーすることで自分のモチベーションを高めた。翌年のアメリカキャンプも最高のコンディションで対応したライオンズ。しかし開幕後 田淵さんは花粉症に苦しむ。田淵さんの不調はライオンズの不調を意味する。一進一退 五割の攻防。案の定 江夏は首脳陣に造反。ファームに落ちる。二連覇の面影はなくライオンズは凋落。田淵さんはついにある決意をすることになる。