ライオンズ初優勝をかけた大一番 南海ホークスダブルヘッダー。このゲームに連勝しなければ優勝は阪急に・・。自分は大阪球場にいた。スタメン。やはり田淵さんの名前はない。ゲームは始まった。石毛 大田 スティーブのソロホームランでライオンズは優位にゲームを運ぶ。しつこく迫りくるホークス。ついに七回裏逆転されてしまう。もはやライオンズの初優勝は風前の灯。最終回を迎えた。1点のビハインド。広岡は好打者 立花を代打に送った。立花は期待に答え右中間を破る。スリーベース!ノーアウト三塁!同点のチャンスだ!そして広岡はこの男に賭けた!代打は田淵幸一!自分はスタンドから祈った。(外野フライでいい!同点だ!田淵さん外野フライだ!)マウンドには南海のリリーフエース金城。苦悩の中でもがく田淵さんはきっと無心でバッターボックスに立っていたであろう。(田淵さん!外野へ!フライを!)そんな心配を嘲笑うかのごとく田淵さんの打球はレフトスタンドにライナーで突き刺さった!逆転ツーラン!自分はスタンドで呆然とした!喜びに変わるまで数秒かかった!喜びは涙にかわった!(田淵さんありがとう)ライオンズは崖っぷちで蘇った。田淵さんの一振で。勢いづいたライオンズは第二試合も勝ちついにパ・リーグ前期を制した。歓喜のビールかけ!田淵さんは初体験だ!プロ初の優勝!苦しいの中で耐え抜いた田淵さん!勝ち取った栄光。しかし田淵さんを始め西武ライオンズのメンバーは次なる目標であるリーグ制覇。日本シリーズ進出へ 気持ちを急がせていた。本当の栄光はそこのみに存在する。闘いは続くのであった。