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"ソニーは「X-Reality PRO」の効果をアピール"麻倉怜士の「デジタル閻魔帳」:
1月10日から13日まで、米ラスベガスで開催された「2012 International CES」。スマートテレビを中心に取り上げた前編に続き、後編では各社の新戦略に垣間見える“高級志向”という流れ、そして注目の新パネルについてAV評論家・麻倉怜士氏に聞いていこう。
――今回のCESでは、メーカーごとに独自性のある展示が多かったようですね
麻倉氏:そうですね。例えば、大画面化を推進しているシャープは、米国では70型や80型をラインアップに加え、金額シェアで10%ほどを占めるにまで成長しました。面白いのは、従来の「AQUOS」ブランドに加え、資本提携先であるパイオニアの「ELITE」(エリート)ブランドをテレビの拡販に使うことです。もともとシャープ製品は大衆的なイメージでしたが、高級オーディオチェーンの「MAGNOLIA」(マグノリア)などでは、ELITEブランドの液晶テレビの横に「TAD」(パイオニアの高級オーディオブランド)のスピーカーを置いて販売するそうです。価格競争に走って自滅する従来のパターンから転換し、独自の動きに変わった点が重要ですね。
ソニーも“BRAVIA”「XBRシリーズ」という、昔でいう「プロフィール」のような高級ラインが元気です。北米市場でも、やはり高画質を求める人は一定数いて、しかも増加傾向にあるたえめ、高付加価値を提案するテレビが注目を集めています。今後、日本メーカーならではのブランドや品質の高さを生かそうとする動きは活発化するのではないでしょうか。
●デザインにも新しい波
デザイン面では、パナソニックブースが活気がありました。例えば北米向けのテレビ新製品に採用された“グラス&メタル”デザイン。画面の厚さは1センチ程度と超薄型になり、フレームはシルバーの狭額縁です。足のデザインもかっこいいです。去年はサムスンが狭額デザインのテレビで目立っていましたが、今年はパナソニックも変わりました。これは世界的に展開するそうです。
トレンドからいえばサムスンの後追いかもしれませんが、パナソニックがデザインに注力したことは重要です。話を聞くと、現地法人のパナソニック・アメリカから日本のデザイン担当部署に改善をプッシュしたのに、本社側はあまり切迫感を持っていなかったようです。日本ではサムスン電子のテレビはありませんから。そこで、パナソニック・アメリカを中心にデザインプロジェクトを立ち上げ、製品化にこぎ着けたそうです。
画像:韓国LGエレクトロニクスの新型テレビ、ほか(http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1201/30/news070.html)
韓国LGエレクトロニクスのテレビは、画面横のフレームが細く、画面下のフレームが比較的厚いのですが、秋の新製品は全面狭額縁にするということです。LGの担当者は、「フレキシブル基板と(構造体の)アルミ板を一体化していけば、フレームはなくすことができる」と話していますから、まだまたスリム化を進めるつもりかもしれません。でも、そこまでいくとテレビのデザインって何だろうと思ってしまいますね。フレームがなくなったら音(スピーカーの設置場所)はどうなるのかという疑問もあります。
麻倉氏:その音についてですが、北米ではテレビとは別体のスピーカー、とくにサウンドバーが流行ってきています。日本ではヤマハの「YSPシリーズ」などが有名ですが、画面の下に置いたり、壁掛けにしたりできる一体型のスピーカーです。CESに展示されたものの中では、アナログデバイセズの立体音響技術に注目したいと思います。
これは、以前マランツの“CINEMARIUM”で使っていた「OPSODIS」(オプソーディス)の技術。もともと鹿島建設と英サザンプトン大学が開発した立体音響システムですが、マランツが撤退したあと、アナログ・デバイセズもライセンスを取得して「SHARC」チップに入れて売ろうとしています。これが出てくると、セットメーカーは立体音響の技術を容易に製品に取り込めることになります。
もう1つ、コンテンツの動向として「UltraViolet」の現状にも触れておきたいと思います。UltraVioletは、購入した映像コンテンツをIDとひも付け、必要に応じて好きなデバイスで楽しめるというもの。ワーナーが昨年秋に対応Blue-ray Discを発売し、現在では20タイトルほどに増えました。
UltraViolet対応のBDでは、パッケージの中の紙に印刷してある番号を使ってネット登録を行います。するとクラウドサービスの中に自分のページができ、そこからスマートフォンやタブレットに最適化された映像をダウンロードできます。従来はBDプレーヤーがなければ、その映画を観ることはできなかったのですが、出先でも楽しめるようになったわけです。
今年もCESの後にハリウッドのスタジオをいくつか取材してきましたが、どこもUltraVioletの話題で持ちきりでした。ユーザーはディスクを購入することに対して安心感を得られますし、販売する側はクラウドベースでユーザー管理も可能になります。今後が楽しみな技術の1つでしょう。
●4K2Kに有機EL、新しいテレビのトレンド
――4K2Kでは何かトピックはありましたか?
麻倉氏:まず、ソニーが4Kプロジェクター(国内ではVPL-VW1000ES)のシアターを作り、4K2Kのデモンストレーションを行いました。東芝は、国内同様、4Kテレビ(国内では55X3)を、裸眼3Dメインではなく「スーパーレゾリューション」をうたっていました。また韓国メーカーでは、サムスンが70V型の4Kディスプレイを、またLGは74V型で3D表示に対応した4Kテレビを出品しています。
LGの「CINEMA 3D」は、偏光メガネ方式のため、垂直方向の解像度が半分になってしまい、去年の段階のものは画質があまりよくありませんでした。しかし今年の展示機は解像度の低下が少なく、とてもキレイだったのです。担当者に聞いてみたところ、「去年は2Kコンテンツのアップコンバート素材をデモに使っていたが、今年はネイティブ4K2Kコンテンツに変えた」そうです。確かにCINEMA 3Dもここまでキレイになれば市場に受け入れられると思いますが、いかんせん4Kの3Dコンテンツは市場に存在しませんから、やはり疑問も感じますね。
一方、素晴らしい画質を見せてくれたのが、シャープの「4K+ICC」です。今回のCESでは、昨年の「CEATEC JAPAN」にはなかった上高地と芦ノ湖の映像を見ることができました。上高地のほうは、おそらく秋の初めと終わりに撮影したのでしょう。画面から空気の暖かさと冷たさが伝わってくるようでした。例えば、雪をかぶった山は、すごく寒そうに見えるのです。
芦ノ湖の映像には3隻の船が映っていましたが、手前にある船と奥の船では、湖にできる波紋(軌跡)が全く違ってみえました。これは距離による見え方の違い。人間は、視覚情報をもとに頭の中で距離を判断することができます。つまり、見る人が距離感までつかめる画質だったということです。
――韓国メーカーの有機ELはいかがでしたか?
麻倉氏:サムスンとLGは事前に告知したため、どちらも発表会にはすごい人数のプレスが集まって大人気でした。ただ、発表した有機ELパネルには違いがあります。サムスンはRGBの有機EL素子を使っていますが、LGは白色の有機ELにカラーフィルターを組み合わせたもの。RGBに白のサブピクセルを加えています。
両者を比較すると、作り方の違いによるのか、色の美しさではサムスンのほうが上です。対してLGの方式は、大型化が容易になる点がメリット。マザーガラスそのままのサイズとなる95型まで作れるそうです。ただ、展示機の画質は、どちらも色は鮮やかですが階調性はいまひとつでしたね。
――ソニーの「Crystal LED Display」はいかがでしたか?
麻倉氏:ソニーの展示機が、もっとも高画質でした。ソニーが不幸だったのは、日本の大手マスコミが、「Crystal LED Display」を“LEDバックライトの液晶テレビの新型”と勘違いして、あまり取り上げなかったことでしょう。サムスンがLEDバックライトの液晶テレビを“LEDテレビ”と称して売っているためかもしれませんが、やはり勉強不足ですね。
さて、クリスタルLEDが素晴らしいのは、ブラウン管やプラズマテレビと同じ自発光で、コントラストと色の再現範囲が広いことです。LEDは自然さを持ちながら再現範囲が広いという特性があります。視野角も有機ELより広いのではないでしょうか。
また、有機ELのように、サイズが20型を超えると全く別の作り方をしなければならないわけではありませんので、いったん製造方法を確立すれば量産の道が開けるはずです。将来性と画質の両面で、クリスタルLEDは高く評価したいと思います。
今回のCESでは、東芝も有機ELパネルを搭載したタブレット端末を展示し、パナソニックも有機ELテレビを出す方針を打ち出しました。パネルについては外部調達の可能性もありますが、いずれにしても自発光パネルに注目が集まっているのは事実でしょう。もともと自発光式は、画質、機能、視野角、応答速度といった性能でも優れています。今後はバックライト発光が必要な液晶テレビから、CRTと同じ自発光方式に移っていくのではないでしょうか。時代が新しいデバイスを要求している、という印象を受けました。
――最後に総括をお願いします
麻倉氏:前編で取り上げた“スマートテレビ”というネット対応テレビは、確実に市民権を得ています。スマートテレビをプラットフォームとして、コンテンツ、端末といったエコシステムが形成されつつあります。これまでは放送波を受信するチューナーを備えたディスプレイのことを「テレビ」と定義していましたが、その前段が多様化し、従来の枠に収まらないものになりつつあります。コンピューターのパワーで再生表示能力を向上させるテレビさえ出てくるのです。
一方、コンテンツサービスを受けることのできないテレビは、単なるモニターです。ですが、私はむしろ、そういう方向性もあるのではないかと考えています。BDプレーヤーやレコーダーをセットトップボックスにする手法もありますし、ユーザーは見たいものを視聴できれば良いのですから、すべてをネット対応にする必要もないでしょう。
メーカーが考えるべきなのは、ハイエンドとローエンドの切り分けです。これまで国内メーカーは、サムスンなどの低価格路線に対抗しようと安い製品を作ってきました。しかし、シャープの「ELITE」やソニーの「XBRシリーズ」のような高級機でブランドイメージを上げる必要もあります。もちろん、市場シェアや流通網の充実も重要ですから、かつてのパイオニアのようにハイエンドだけに注力してもいけません。ハイエンドモデルを売るためにローエンドもやる、ローエンドのためにハイエンドをやる。どちらもきっちりとやらなければならないと思います。
[芹澤隆徳,ITmedia]
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4KはBDの感動を4倍以上にする? CEATEC総括
http://news.livedoor.com/article/detail/6234775/
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hisa_mitsuさん
タブレット端末について
ネットブックかタブレット端末の購入かで迷っています。
ビジネスホテルなどでメールチェックする場合を想定してるんですが、
ホテルに有線LANはあってもWiFiはあるとは限りません。
つまり、その時はネットブックは使えても、WiFiのみのタブレット端末は使えない事になります。。
そこで、タブレット端末にLAN端子があるかどうかが気になるんですが、調べても数が多すぎて・・。
ずばり、LAN端子の付いているタブレット端末ってあるんですか?
基本的に、タブレット端末は有線でのネット使用は想定してないんでしょうか?
なお、3Gは考えてません。
お詳しい方、教えてください。
ベストアンサーに選ばれた回答
maaboou19710915さん
タブレット端末は全ての機種においてWi-Fiしか対応しておらず
有線LANによる接続はできません。
(LAN端子自体がタブレット端末にはありません)
ビジネスホテルなど有線しか対応していない所でネットに繋ぎたいなら
コンパクトサイズのアクセスポイントを使えばいいでしょう。
一例として・・・
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http://buffalo.jp/product/wireless-lan/ap/mobile/dwr-pg/
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1075985100
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時代が新しいデバイスを要求している――CES総括(後編)
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いかがでしたか?
では、また次回。
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