検査結果をきくために、夫と二人、車に乗った。駐車場では、9番にとめたのだが、夫は、縁起が悪いと思ったらしく、また違う番号にとめなおした。
診察室に呼ばれるまでの間のことは、覚えていない。ただなにか、胸がおしつぶされるようだった。名前を呼ばれ、診察室にはいると、先生は、落ち着いた調子だったが、やはり、悪い結果だったことを告げた。すぐに大学病院に紹介すること。どれくらい進んでいるのかは、詳しい検査をしないとわからないこと。受験生がいるので、どれくらい長い闘病になるかを知りたいと言ったが、曖昧な返事しか返ってこなかった。こういう個人病院では、私のような重病になってから訪れることは、もう、数年間なかったらしい。子宮頸がんは、ほとんど定期検診で見つかっているから、などと言われた。恥ずかしいおもい、辛い思いが交錯した
精算を待つ間も、息が苦しくなり、夫に頼んでその場を離れ、一人病院の外に出た。これからどうしよう。わたし、死ぬのだろうか。だんだん、死ということが、現実味をおびて私に迫ってきた。
駐車場に着き、助手席に乗ったとき、恐怖でたえられなくなり、隣の夫の腕をぐっとつかみ、声をあげてしまった。これが、ほんとに現実なんだろうか。あれほど死にたいと何度も神様に願ったのに、いざ死ぬとなると、強烈な恐怖心が体に満ちた。