慎重にビンのふたを開けて,
ピンセットでそっと思いをつまみながら言葉を紡いでいくのもいいけど、
今日は少し乱雑にビンを振り,
不規則に辺りに散らばった模様を、そのまま芸術と称してみようか。
快音を残して打ち上げた瞬間にテレビを消してしまって、
宙ぶらりんになったままの飛球だけど、
確認のしようがないなら、望み通りの結果だったと決めつけてしまおう。
銀色のレバーを回してランダムに転がってきた景品に,
イマイチだと不服そうに口を尖らせるのが見えるから、
必死にその長所を説明するんだけど、なんとなくつらくなってきて。
いったいどこが気に入らないんだろうね?
すでに転がっている、そこにあるものを、
わざわざ言葉にして陳腐に表現し直す必要がある?
ただ、その流れを感じて。
潤っていく移ろいの中で。