軋んだ音を立てながら、車輪がやっと一回転、そしてもう一回転…。
石炭を遮二無二放り込んで、
スピードが出始めれば、錆びつきもとれていくかなぁ。
オートマティックに、
ギアを切り替えればすぐ最高速になれたらいいけど。
なかなか心臓部分が温まらなくとも、
低い音で、奥の方から鼓動させて、
少しずつでも熱を感じていこう。
その線路を走っていくことで、
移動すること、同じところにとどまらないことで
得られていくものがあるんだろう。
少なくとも今の力量じゃ、
取ろうとしたってとれない、かえって遠ざけてしまう、
この方向転換できない機関車のボディで
目の前の一本道をただ直線的に進むことで、
どこへでも行けるようになる、曲線でも何でも自在に描ける。
蝶を追おうが、ウナギに手を滑らせようが、
目をつぶって鼓動を感じてみようか。
ゆったりと深呼吸でもしてみようか。