人間関係の相性を決定づけるパラメータ(変数)について考察してみる。
なお、パラメータには先天的な要素も加味した形で考える。
大まかには以下の5つのパラメータによって、
どのような人との相性が良いか決まるのではないだろうか。
・ストレスキャパシティ(ストレス耐性)
・快楽の傾向性
・躁鬱の傾向性
・興味の方向性
・欲求の比重
私個人の経験からの感想としては、これらの耐性が低すぎる者
同士はうまくいかない。なぜなら、精神的に共倒れするから。
逆に、これらのパラメータが高い者同士ならうまくいくのかと
言えば、そうでもない。互いに自立性が高いので、精神的、
人間的に依存可能な部分が少なくなりすぎ、相手を必要とする
割合が減る。そのため、お互いに相手を能動的に求めない限り
関係を維持できない。
以下、5つのパラメータの詳細を解説する。
ストレスキャパシティ(ストレス耐性):
ストレスに対する感受性、許容量。
ストレスの発生をどこまで許容できるか、
ストレスが発生した際にどのように対応するか。
ストレスへの対処の仕方によって、
論理のベクトルと本能への依存性は大きく変化する。
ストレス(ストレッサー)の4分類:
・対人ストレッサー(行動、会話、理解)
・対物ストレッサー(インタラクション、質感、理解)
・環境的ストレッサー(天候、音、空気、ルール、役割、出自)
・生体的ストレッサー(ホルモンバランス、消化・吸収、運動)
この中で一番大きなストレッサーは、環境的ストレッサー。
つまり現在大きなストレスを抱えている人は、
環境を変えるだけでストレスの大半を改善できる可能性が高い。
次いで生体に影響を与えるストレッサーは、生体的ストレッサー。
食事や運動などの生活習慣を改善するだけで、生活の質(QOL)
が大きく改善し、生体的ストレスを軽減することが出来る。
環境的ストレッサー、生体的ストレッサーどちらにも共通して
いえることは、知識を身につけるのが一番の近道だということ。
ストレスへの対処方法を多く身につけることで、
多様なストレスに対し、本質的な対処を行うことが出来るようになる。
快楽の傾向性:
ストレス耐性に80%以上依存する。
ストレス耐性が高ければ高いほど、快楽的な傾向が減退する。
快楽とはストレス(不快感)を快感に昇華させたものであり、
ストレスが少なければ少ないほど少量の快感で満足しやすい。
躁鬱の傾向性:
主に個人のストレス耐性に対する、各種ストレッサーの相対量
によって躁鬱傾向は強化される。
どんな人でも躁鬱傾向は持ち合わせているが、その度合いが
違う。現代の精神医学では、ある一定以上の気分の浮き沈みが
現れるようになると躁鬱傾向と診断されている。
ストレス耐性に対してストレッサーが相対的に少ない人は、
躁鬱傾向も低い場合が多い。
興味の方向性:
生得的な資質と幼少時の経験が大きく関与している部分だと
思う。音に対する鋭敏さ、水に対する関心の高さなど、
ある物や事に対して示す好奇心の強さ。そういったものを
総合的に考えた時に浮かび上がってくる本質的な興味の方向性が、
その人間の多種多様な興味の、源泉である。
欲求の比重:
マズローの自己実現理論によるところの欲求段階の、各部分に
対する比重。
1. 生理的欲求
2. 安全の欲求
3. 所属と愛の欲求
4. 承認の欲求
5. 自己実現の欲求
上記の1から欲求が始まり、この世界で生存するうえでの安心できる
要素を増やしていくことで、徐々に5の方向に欲求の対象がステップ
アップしていく。
逆に言えば、5の自己実現の欲求を持つためには1~4までが
具体的な感情を伴って満たされている必要があり、
そうでない場合、ストレス耐性も低いままとなり、加えて
各ストレッサーの量も増えることになる。
人間には心の安全基地が必要だ。
こどもの心だけでなく、大人の心にも。
それが満たされて初めて、社会的で創造的な欲求を持つにいたる。
これらのパラメータを意識して自分自身の人間関係を
整理してみると、人間関係を結んでいる人々だけでなく、
自分自身に対する理解もより一層深まることだろう。
一度紙に書いたりして自分の心の理解を深めることをお勧めしてみる。
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