Hard Candy | taburogu

Hard Candy

誰の背中も追いかけてなかった南口で、電話片手にこれからを追いかけてた。一時は誘惑に負けたけど、それでも自分自身に賭けてみた。そんなとき、目の前を歩いてたことに気がついた。大好きだった背中も人ゴミの中では見分けなんかつかない。だけれど、気がつけたことに驚きを隠せなかった。

肩を叩いて、久しぶりに見る顔は笑顔で、本当に喜んでくれてる気がして、心の底から嬉しかった。嫌なことばかりだった日々でも、思い出せることは良いことだけみたい。嬉しさが思い出に伝わって、あの頃を奮い立たせる。何度も何度も味わった思い出の甘さは、まだ味わえるみたい。だから今日もまた、心をほぐしてくれる。

「雰囲気がずいぶん落ち着いたみたいだね。」

一夜明けて届いたメール。読みながら、それはお互い様でしょ?と鼻で笑った。

何度舐めても、溶ける事の無いハードキャンディ。今日の小さなことも、いつか振り返る時には甘い思い出と変わっているのだろうから。できなかった可能性に賭けることも、できる時が来たら、お互いに賭けてみようよ。過ぎた思い出は過ぎた思い出だけど、これからのことはまだこれからで、何もわからない。だからこそ去るものは追わないと決めずに、追いかけたいものなら追いかけてみれば良いじゃないか。

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