こんばんは。
週末の更新ができませんでしたが、ぼちぼち続けていきたいと思います。


先日、東京丸の内の三菱一号館美術館で開催されている
「もてなす悦び
―ジャポニズムのうつわで愉しむお茶会」
を観てきました。
8月21日までです。→  


会場には、ガラス器、陶磁器、銀器が数多く展示されていました。


私が特にいいなと思ったのは、テーブルセッティングのコーナーの、
ミントンの黄色と金彩の器でした。

それも含めて、全部ジャポニズムの物でセットしたテーブル、
見応えがありました。


19世紀後半、万国博覧会への出品などをきっかけに、
日本の美術工芸品が欧米に知られるようになります。
それらは、欧米の人たちに強いインパクトを与えたようで、
美術工芸や装飾に、日本的なデザインが積極的に取り入れられるようになりました。
この流行が、「ジャポニズム」と呼ばれるそうです。


ジャポニズムのもの、スプーンを一本もっていました。



食器に心癒されて-ジャポニズムスプーン


日本の漆の小皿にのせてみました。

なんだか合っている気がします。



食器に心癒されて-ジャポニズムスプーン柄

柄は、竹の細工。



食器に心癒されて-ジャポニズムスプーンボウル

ボウルには竹の葉でしょうか。


私自身、中学生くらいから、

西洋の文化にあこがれのようなものを感じ始めたように思います。
住んでいたのは1980年代の新潟、

身近にそれほど西洋のものは無かった頃だと思います。


まずはクラシック音楽をよく聴いていたのですが、
ドビュッシーの交響詩「海」の解説に、
葛飾北斎の絵に影響を受けた、というようなことが書いてあり、
とても意外に思った記憶があります。


たぶん、「日本のものは世界では注目されるようなものではない」、
という感覚がどこかで刷り込まれていたからでしょう。


日本のものが欧米で評価されるのを聞くと、
なんとなくうれしく感じることがありましたが、
それもきっと、「日本のものは欧米では通用しない」
というような考えがいつの間にか身についていたからでしょう。


時代が変わったせいか、自分の意識が変化したせいか、
そう思うこともなくなってきました。


「誰かに認められるから」という基準ではなく、
どこのものであっても、自分がいいと思うものが、
自分にとってはいいもの、
そう思っていいと、力みなく自然に思えたらいいなと思います。
まだ自分はそこまでにはなっていない気がします。



食器に心癒されて-ジャポニズムスプーン持ち手


美しいから、という理由で、

自由に日本のものが取り入れられた
ジャポニズムのデザイン、
和洋折衷な不思議な感じが、なかなか好みです。




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こんばんは。

今日ご紹介するのは、ティースプーンです。


1900年頃、フランスで作られたものです。
すみれのデザイン。
銀製で、ボウル部分は金メッキがほどこされています。

前回ご紹介したベルナルドのプレートにのせてみました。



食器に心癒されて-すみれスプーン


アンティークのスプーン、いいなと思ったものを、
一本ずつ買うようになり、だんだん数も増えてきました。

その中で、好みのものを一本選ぶとしたら、これかなと思います。


ちょっと小ぶりで、柄が細く、全体の曲線が優雅です。
すみれのデザインも、大げさすぎず、心地よいです。



食器に心癒されて-すみれスプーン表


どこが好みかを、言葉で説明するというのは難しいものですね。
何がどう、というのはうまく説明できないのですが、
とにかく、「これがとても気に入っている」
ということは、自分の中ではっきりしています。


もちろん、買うときにも、気に入って買ったのですが、
買った後、ほかのいろいろなスプーンを見てから、
さらに、これが好み、と思うようになってきました。


現代のもの、アンティークと、いろんなものを見ているうちに、
それらのものに、自分の好みを育ててもらっているような気がします。



食器に心癒されて-すみれスプーン裏



もともと、自分が知っているものには限りがあるので、
美しいものや上質なもの、作りのていねいなものに触れながら、
これが美しい、これが心地よい、
ということを、ものの側から教えてもらっている気がします。


そうしてはっきりしてきた好みは、
ほかならぬこの自分の好み。
自分の外側には、いろいろな基準がありますが、
自分の好みは、大切にしていきたいものです。


そして、世の中には、自分の知らない良い物がたくさんあるので、
いろいろな物と出会いながら、
これからも自分の好みが育てられていくのだろうなあと思います。


このスプーン、作りもとってもていねいです。

柄の継ぎ目、表も裏もていねいに細工がしてあります。



食器に心癒されて-すみれスプーン表継ぎ目



食器に心癒されて-すみれスプーン裏継ぎ目


フランスではカトラリーを伏せて置くので、
裏に持ち主のモノグラムが細工されるそうです。


食器に心癒されて-すみれスプーン裏アップ





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こんにちは。

ようやく忙しさの山を越え、ブログも少し落ち着いて書けそうです。


ほとんど更新できませんでしたが、

その間もご訪問いただきありがとうございました。

ほそぼそと続けていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。


今日ご紹介するのは、フランス、リモージュのプレートです。



食器に心癒されて-バルボー皿


21cmですから、種類としてはケーキプレートになるでしょうか。


現代のものですが、デザインは18世紀の復刻とのことです。


さて、「忙しい」という字、心をなくすと書きますが。
ここしばらくの忙しさ、
どんな心を無くしがちだっただろう?

と考えると、
「心地よさへの感度」のようなものだったかなあと思います。


美しいものへの感受性もその一つ。
忙しいと、美しいかどうか、ということに、
あまり意識が向かなくなってしまっていたかもしれません。


美しいものは心地よい、と感じて、
生活に取り入れようと思ったり、
逆に、

心を不安定にさせるものは心地よくない、と感じて
遠ざけようと思ったり。
こういう感度が、鈍くなっていたように思います。。


このプレート、「バルボー Barbeaux」という名前のデザインです。
バルボーは、野生の矢車菊 bleuet のことだそうです。



食器に心癒されて-バルボーアップ右上


縁の部分をぐるっとふんだんに矢車菊が描かれています。
(転写紙のようです)


食器に心癒されて-バルボーアップ右下


同時に、白磁の白もいっぱいに残し、
金彩をシンプルに施してあって、
とても心地よいプレートです。


矢車菊がたくさん描かれているのですが、
全体のプレートに占める割合がそれほど多くなく、
軽やかで、さわやかな印象です。


白と青と金、涼しげで暑い日にもよさそうです。


買ってきたちょっとしたお菓子も、
のせるお皿でずいぶん雰囲気が変わります。



食器に心癒されて-バルボーとバカラ


久しぶりにゆっくりとこのプレートをながめて、
徐々に感度がよみがえってくるような気がします。


本当は忙しいときこそ、
心地よさ、美しいものへの感受性が必要なのでしょう。
忙しくても、できるだけ無くさないようにしたいと思います。


窯印の写真です。



食器に心癒されて-バルボー窯印



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