スタージュ Jean Charles Rochoux | パリてくてく日記

スタージュ Jean Charles Rochoux

5月の中旬から、パリ6区にあるショコラトゥリー、”ジャン・シャルルー・ロッシュ/Jean Charles Rochouxでスタージュを始め1ヶ月以上が経ちました。


日本にいた頃は、チョコレートはもちろん好きだったけれど、ショコラトゥリー(チョコレート専門店)でボンボン・ショコラを自分で買う事はまずなかった私が、こちらに来てすっかりハマッてしまいました。


いろいろな理由があるけれど、フランスでのショコラトゥリーの多さ、ブティックも日本より敷居が高い感じがせず(?)、ほんの数粒からでも気軽に買えて、そしてお値段も日本の半分、時に三分の一くらいで買うことが出来て。。。


そして見かけの美しさはさることながら味も非常に美味しい!


甘いものが欲しい時はもちろん、疲れた時、食後にと一粒食べるだけでホォーッと幸せになってしまう。。。


そして、コルドンの授業でショコラのおもしろさに一気に魅了され、作り方にも興味をもった。


いや、コルドンで習う前に”チョコは温度管理などがあって難しそう”と腰が引けていた私に友達が丁寧に教えてくれたのがショコラ作りを好きになるきっかけだったのかもしれない。


フランスに来た当初は全く興味がなかったのに、いつの頃からかショコラトゥリーでチョコを専門的に学びたいと思い始めていました、。


そして選んだのがここ、ジャン・シャルルー・ロッシュ。


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ショコラトゥリー(チョコレート専門店)でもチョコ以外のマカロンを作ったり、ショコラ・ケーキを作ったりしている所はあるけれど、ここはそういったものは一切なく、ショコラ・オンリー!



(好みのものを一粒ずつ選ぶ事ができ、丁寧に箱に詰めてくれます。)
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ショコラとは関係ないけれど、今回のスタージュ選びで希望していたほかの条件が二つ。


家から近い所。

以前は通勤に往復3時間半位かかったけれど、今度は何と往復40分位で行けちゃいます。

慣れてしまえば何時間かかろうと気にならなかったけれど、でも近いってこんなに楽なんだ!と改めて通勤時間の重要性?を認識。(笑)


そして小規模経営の所。

大規模な所でどんな風に仕事が回っているのを経験したかったし、大きな所ならではのノウ・ハウをも学べとても勉強になったので、今度はその逆をも学びたいと思いました。



(こちらはPAVE/パヴェと呼ばれる石畳を意味するショコラ。

リキュールの入っていないガナッシュが入っているので、ダイレクトにショコラの風味を味わえます。とっても口どけ良くて美味しいですよ♪)
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実際働き始めて、パトロンを始め皆とても良い人達ばかりで、時にはピリピリする時もあるけれど(当然)、基本的に穏やかな雰囲気でとても居心地が良い職場です。


一番の目的は”ショコラ作りの技術を習得する”ことなので、雰囲気云々は二の次三の次なのだけれど、でもやはり毎日一緒に働く人達との相性もなかなか大切な要素になってくるわけでして。。。^^;


大きい所だと、シェフが下っ端に直接教えるという事は少なくなり、スタッフからスタッフへとやり方を伝えていくので、どうしても時々そのスタッフの主観が入り、元のシェフが望むものとはかなり違うやり方になっていて、教えてもらった通りにずっとやってきたのに、実はやり方が違っていた・・・・・なんて事も度々起こってしまう事もあったりして。


そんな点と比べると、小規模の所だとシェフの目の届く所で作業をするので、間違いが起こりにくいという利点があり、そんな事が非常に嬉しい事だったりするのであります。


技術の習得以外のいろんな事でも、大規模、小規模のそれぞれ良い所を学んでいけたらと思います。


(いろんな味のタブレット(板チョコ) シンプルなように見えて、実は何段もの工程を経て作られています。)
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このブティックの特徴は、ムール(型)で取った彫刻のようなショコラがたくさんある事。


その筋肉の質感など、まるで本物さながら?!
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型があるなら簡単だと思われるかもしれませんが、デザインが非常に細かいので細部にまで筆を使ってチョコをいれることや、(とにかく温度が大切で、ノロノロしてるとどんどん固まっていってしまう)、型から外してからの余分な所を削る作業、逆に足りない所にショコラを足してそこの形を作っていく作業、そして光沢を与える最終工程など・・・・・かなり面倒、・・・いえ、大変な作業です。


入ったばかりの週はずっとこの作業だったので、削って、塗っての繰り返しででショコラトゥリーというよりは美大生にでもなった気分でした。^^;


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私は買うなら食べられるボンボン・ショコラがいいと思うけれど、これらの彫刻ショコラ(もちろんこれも食べられるけれど)もよく売れているみたい。


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こんなショコラまで。^^;


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こちらはアイスを模したキュートなショコラ♪


コーンもショコラで作っています。


中にはジャンドゥージャを絞り、そして間には3段階に渡って、チェリーなどのドライ・フルーツが入っています。


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シンプルだけどとても奥の深いショコラ、知れば知るほどもっともっとショコラの魅力にハマっていくようです。


パティスリーとはまた違って、新しく学ぶ事が多いので注意される事も多いですが、しっかり学んでショコラの知識、技術を身につけたいと思います。




Jean-Charles Rochoux

16. rue d'Assas 75006 Paris


12番線Rennes駅から徒歩2分です。




洋菓子教室 TABLE SALON http://www.matsunagahiroko.jp