間もなく2週間 | パリてくてく日記

間もなく2週間

今回の東北地方太平洋沖地震にて亡くなられた多くの方々に深くお悔やみ申し上げます。


そして未だ行方がわからない方々の身を案じると共に、甚大な被害で被災されている方々に心よりお見舞い申し上げます。



大震災から間もなく2週間が経とうとしています。


地震以来、家にいる時はずっとネットで日本のテレビを見続ていました。


この過酷な状況の上に更に次々と起こる深刻な問題、未だ家族の消息が掴めず、けれど必ず生きていると信じ必死に探されている方、そして最愛の人を亡くされ茫然自失となっている方・・・あまりのいろんな極限ともいえる悲しい被災地の状況に涙がこぼれてばかりでした。




こちらパリでは先週末に凱旋門前で、被災者の方々の為に日の丸にメッセージを募ってました。


パリてくてく日記



この日は開催後3時間程だったのですが既にたくさんのメッセージが。

主催者の方にお聞きしたら日本大使館を通して宮城県におくられるとおっしゃっていました。


私も祈りを込めてメッセージと折鶴を。。。

パリてくてく日記


昨日は半旗が掲げられている在仏日本大使館へ記帳しに行ってきました。


記帳にはたくさんの日本人の方が氏名のみならず、たくさんの激励メッセージも書かれていました。


そして予想以上にたくさんのフランス語、英語、アラビア語などの外国語のメッセージもあり嬉しく思いました。


パリてくてく日記



ご存知の通り、今回の震災の事はフランスでも大々的に取り上げあれ、今もその情報を街で見かけます。


街中のキヨスク・スタンドの壁面広告。


雑誌の表紙で ”日本 原子力の悪夢” と。

パリてくてく日記



以前の新聞”le Parisien"の一面記事には ”原子力の恐怖”。

パリてくてく日記




雑誌”MATCHI”。

パリてくてく日記


そして昨日の新聞Le Figaroでは”(放射能の)汚染拡大”の記事が載っていました。


パリてくてく日記



本当に次々と襲い掛かる深刻な問題に何ともたまらない気持ちになりますが、そんな中ようやく少しずつ復興の兆しが見えてきました。



先生方の尽力によって行われた南気仙沼小学生の卒業式、避難所にも届けられる郵便物、限られた食料でも避難所から自宅に戻り物々交換しながら普段の生活を取り戻そうとしている方々、ガスが通らなくても炭で火を熾し営業し始める飲食店・・・



久しぶりに湯船に浸かって顔をほころばせるお父さん達、自衛隊から突然のお菓子のプレゼントにはしゃぐあの嬉しそうな子供達。。。



こんな笑顔が少しずつ見れるようになるのが本当に嬉しいです。


ただ、"復興”や”頑張りましょう”という言葉がテレビやネットで飛び交っていく一方、最愛の人を亡くし実際は到底それらの言葉に追いついていけず悲しい暗闇の気持ちの中そこから動けずにいる方もいるのではと思うと非常に複雑な気持ちでもありまsy。


もし私が大切な家族を失って悲しみ暮れている時に、被災されていない方に”頑張っていきましょう!”と言われても、まだ2週間も経っておらず現実さえ受け入れられずにいるのに、一方的に勝手なこと言わないでと相手をなじっていたかもしれない、と思う。。。


そしてまたその一方で実際に家族を亡くしたり未だ消息を掴めず自らも被災者なのに、自分の使命を奮い立たせて他の被災者の為に活動する市や村の職員、医師や看護士など、本当にすごいと思います。


人間、究極の状況でも計り知れないパワーを持ち、想像以上に強くたくましい能力を備えている事に感嘆すると共に、でもまた逆も然りで、精神的にも体力的にもギリギリなのにずっとずっと頑張り続けていたら、突然ある時心がポキッと折れてしまうのではないかと、自分の事を後回しにして頑張ってくださってる方々が非常に心配でもあります。




”今、私に出来ること”という事で、皆が節電や計画停電、救援物資の送付(個人ではなく自治体を通して)、募金などをして被災された方々を応援されている。


私には一体何が出来るのかと考えました。

信頼出来る団体への募金、刻々と変わっていく情報を正確に把握するようにする事、パリでもチャリティー・イベントがあるのでそれらに積極的に参加する事、そして被災された方々を祈ること・・・・・・今はそれ位しか出来ていません。


悲惨な状況に胸を痛めているのに、でも結局のところ自分は温かいご飯を食べ、温かいシャワーを浴び、温かいお布団で寝て、友達としゃべって笑ったりしている。


そんな自分に震災以降ずっと後ろめたさを感じていました。


けれどいろいろな方のメッセージやブログを読んでいくうちに、今やるべき自分の事を一生懸命やること、そしていろんな情報に踊らされる事なく自分でもしっかり考え冷静さを失わず普通に生活を続けていくこと、そういった事が大事なんだと改めて思えてくるようになりました。


節電や、無駄な買い溜めはせず、けれど経済の流れが滞らないように極力お金を使わずという事はしない、・・・・などは海外にいるのでそれをしても被災地には直接繋がってはいかないけれど、でもそういった事を意識して生活する事が大切だと思いました。(節電など、地球上どこにいてもやった方が良いのですし)


今回被災地以外でも広い範囲に渡って、ライフラインが復旧していない所や、余震、計画停電、放射能の心配、品不足などいろんな問題が続き、精神的にも堪える日々を強いられている方が大勢いらっしゃいますが、どうかどうかお体に気をつけて過ごされてください。



このブログを載せてくださっているTABLE SALON 主催の松永寛子さんのお教室も多大なる被害を受け本当に心が痛みます。

ただHP上で、4月からまたクラスを再開させると知りと大変嬉しく思いました。

体制を再び整える為に松永さんの相当の尽力あっての事だったとお察しします。

あの陽の光がたくさん入る素敵なサロンで、明るく笑顔が素敵な松永さんのもと、生徒様も大変な状況かと思いますが、一日も早く以前と同じように楽しいレッスンを始められる事を心より願っております。



いろいろ思う事がたくさんあるのにPCの前に座っては何日も書けず、その後書いては消しの繰り返しで、ようやく書いた挙句支離滅裂な文章になってしまいましたが・・・


とにかくこれからもニュースを見て(でも鵜呑みにする事なく)正しい情報を把握するようにして、被災地の方々を想い、今自分に何が出来るのかを意識してそれをちゃんと行動していきたいと思います。



今日も一人でも多くの行方不明の方が見つかりますように。


寒くて、硬くて、夜になっても何度も目を覚ましている方が多くいるのでしょうが、避難所の方が一時でも不安から開放され深い深い眠りにつく事ができますように。。。




洋菓子教室 TABLE SALON http://www.matsunagahiroko.jp