無添加 | 喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

新たなステージへと歩み始めた喜八郎。
その道のりは意外と長く険しいものに…?こうなったら、焦らず騒がず機を待つべし。
黙々と復活の機会を待ちながら、日々料理の道を究めるべく精進する喜八郎の奮闘記!

いまさらですが、

グラースの料理は無添加キラキラです。


無添加と一言で言うのは簡単ですが、

本当に一切の添加物を使わないレストランというのは、

意外と少ないと思います。


目に見えない基本のフォンやソースも、

野菜と肉と魚だけを使って丁寧に取っています。


化学調味料はもちろんのこと、

ケーキやアイスに欠かせないといわれる安定剤や色素、香料なども、

本当に一切使っていません。


なので、グラースのデザートについているアイスは扱いづらく溶けやすく、

見た目にも、パティスリーのようなきちっとした安定感のある美しさを出すことはできません。


でもそのぶん、ミルクや果実やバニラの繊細な香りと口どけを、

ピュアに感じてもらえると思います。



自然の味と香りは繊細なので、

一瞬で爆発的な美味しさや香りが口中に広がるようなわかりやすさはありません。


舌の上に乗せてゆっくりと噛んで、食感を楽しみ、口の中に広がる素材の香りを楽しみ、

五感を使ってゆっくりと味わうことで、素材の本当の旨み、滋味が広がってくるのです。


グラースの料理は、そんな料理です。


そうそう、唯一の添加物といえば、パンを作るときに使う「生イースト」。

こちらも実は試行錯誤中で、少しずつイーストの量を減らし、天然酵母に切り替えているところです。


試作では何度か成功しているのですが、やはり皮の香りとしっとり感が全然違います。

完全に天然酵母で全てのパンができるようになったら、また改めてご紹介したいと思います。



正直、こんなわかりにくい点になんでここまでこだわるの?っていうぐらいのこだわりですがガーン


「自分の子供に胸を張って食べさせられるものしか作らない」

そんな気持ちで、馬鹿正直に頑張っています。


心と体に優しいフレンチが食べたくなったら、いつでもどうぞラブラブ