小さな料理の小さな話 | 喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

新たなステージへと歩み始めた喜八郎。
その道のりは意外と長く険しいものに…?こうなったら、焦らず騒がず機を待つべし。
黙々と復活の機会を待ちながら、日々料理の道を究めるべく精進する喜八郎の奮闘記!

こんにちは。シェフの蜂須賀ですシェフ



グラースではお客様がテーブルに揃われると食前酒のお供に”サレ”というものをお出しします。

サレとはフランス語でsale 塩をした。と、いう意味で

食事を始める前の小さなおつまみ、巷でいうところの”お通し”ですね。



ちなみに、今うちで出しているサレをご紹介します。



「アンショワ・ファルシ・パネ」


背黒イワシのフライ とでも言いましょうか。

背黒イワシとはよくオイルサーディンに使用される

ヒシコイワシに近くて全長10㎝に満たない本当に小さなイワシです。

値段もそんなに高くなくとてもおいしいのですが

なにせこの小ささです。手間のかかりようといったらハンパじゃありません。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

まずイワシは表面のウロコを取り、頭を落とし、腹の部分を切り落とし内臓を取り出します。

一度水洗いをして、内側から手開きで中骨を取り除きます。(イワシは手開きが一番

小骨を取り除くことができます。)

尾びれと背びれを取り、冷蔵庫にいったんしまいます。

中に詰めるファルスを作ります。

ほうれん草、赤パプリカ、イカ、シャンピニオン、トマトコンフィ、オニオンアッシェ、

パルメザンt-ズ、生クリームを吸わせた食パン、煮詰めたスープドポワソン、卵黄、塩、コショウ、オリーブオイルなどを合わせてファルスを作ります。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

先の開いたイワシに塩、コショウし、ファルスをごく少量のせ、ラップ紙で棒状に丸めます。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

ラップ紙を取り、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけて中温の油で揚げれば出来上がり。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

料理を注文する前の小さな料理の小さな話でした。