
24秒計の操作盤は非常にシンプルでスタート/ストップ、リセット、アップの3つ(または4つ)しかボタンがなく、しかも試合中のほとんどはスタート/ストップ、リセットの2つのみで操作します。この任務はTOの中では比較的シンプルな方ですが、どのような状況でどのタイミングでボタンを押すのか的確に判断し、1秒も違わぬくらいの気持ちでゲームに全神経を集中させることが求められます。
ボタンの種類
スタート/ストップボタン
……押すと24から1秒づつカウントダウンがスタートされます。もう一度押すと一時停止します。更にもう一度押すとカウントダウンが再開されます。0に達するとブザーがなり自動で24にリセットされます。リセットボタン
……設定した秒数、24にリセットされます。押しっぱなしにするとその間表示器は真っ暗になり、カウントダウン中であればボタンを離した瞬間から24秒からカウントダウンされるので、リセットから再開まで1秒くらいしかない場合はリセットボタンの押しっぱなしを上手に使うと楽に任務をこなすことができます。アップボタン
……ボタンを押すごとに表示器の秒数が1づつ増えます。うっかりストップするタイミングが遅れ、カウントダウン秒数が進みすぎてしまい、審判から○○秒に戻してと言われた場合や、14秒リセットボタンが無い機器で14秒にセットする場合などにこのボタンで指示された秒数に戻します。計測スタート
| 計り始める場面 | 計り始めのタイミング |
|---|---|
| ・開始時のジャンプボール ・リバウンド争い ・相手からボールを奪ったとき | コート内のプレイヤーがボールをコントロールしたとき(ボールをキャッチしたときまたはドリブルを始めたとき) |
| ・スローイン | コート内のプレイヤー(攻撃側でも防御側でも)がボールに触れたとき |
計測ストップ
| 止める場面とタイミング | その後の処置 |
|---|---|
| ・ボールがバスケットに入ったとき、またはリングに触れたとき | 次に24秒計測がスタートするまでリセットボタンを押したままにする |
| ・相手チームにボールを奪われ攻守が入れ替わったとき | 直ちに新たな24秒をはかり始める |
| ・相手チームの原因で審判が笛を吹いたとき ・フリースローが与えられる場合 | 一時停止し相手チームが原因ということを確認し、次の24秒計スタートに備える |
| ・審判が笛を吹いたとき(引き続き同じチームにボールが与えられる場合) | 下表に従う |
審判の笛による計測ストップ後の処置(引き続き同じチームにボールが与えられる場合)
| 笛の要因 | その後の処置 | |
|---|---|---|
| ・アウト・オブ・バウンズ ・味方チームの負傷者の保護など、味方チームに原因がある理由による中断 ・ヘルドボールなどジャンプボール・シチュエーション ・ダブルファウル | 残りの時間を継続してはかる | |
| ・相手チームのファウルやバイオレーション(アウト・オブ・バウンズを除く) ・相手チームの負傷者の保護など、相手チームに原因がある理由による中断 ・どちらのチームにも関係のない理由による中断(24秒計が誤ってリセットされてしまった場合を含む) | バックコートからのスローインの場合 | 24秒にリセット |
| フロントコートからのスローインで残りが14秒以上の場合 | 残りの時間を継続してはかる | |
| フロントコートからのスローインで 残りが13秒以下の場合 | 14秒にリセット | |
注意事項
・第4ピリオドや延長の最後の2分間に、タイムアウト後にスローインラインのアウトからスローインする場合も、上表の原則に従って処置する。ただし、相手チームに得点された後や、相手チームのファウルやバイオレーションによって新たにボールの保持を得た後のタイムアウト後の場合は、新たな24秒が与えられる。・アンスポーツマンライク・ファウル等の後にセンターラインのアウトからのスローインでゲームが再開されるときはあらたな24秒が与えられる。
・「相手チームのバイオレーション(アウト・オブ・バウンズを除く)」とは、故意に足でボールをけったり止めたりすること、などのことである。
24秒計をリセットする際の原則
24秒計をリセットするケースのうち、・バックコートからスロー・インする場合は24秒にリセットする。・フロントコートからスロー・インする場合で24秒計の残り時間が14秒より短い場合は14秒にリセット、14秒より長いときはそのまま継続される。
24秒計測のポイント
①ボールのコントロールの確認
24秒オペレーターは、「ボールに触れること」と「ボールをコントロール(プレイヤーの意のままに操る)すること」の違いを理解し、自らの判断に従って24秒計を操作することが求められる。多くの場合、プレイヤーがボールに触れたと同時にボールのコントロールも始まるが、次のケースではプレイヤーがボールに触れた瞬間にボールのコントロールが始まらないこともあるので注意すること。【ケース1】 ジャンプ・ボールの後やリバウンド争いのとき 両方のチームのプレイヤーがボールを競り合っている間は、どちらのチームのボール・コントロールも始まらない。
【ケース2】 攻撃側チームがコントロールしているボールを、防御側プレイヤーが奪おうとしてパスやドリブルのボールをカットなどして触れただけでは、ボールをコントロールしたことにはならないし、攻撃側プレイヤーの手からボールが床へこぼれても攻撃側がそのボールを拾って再び攻撃を続ける可能性があるのでボールコントロールが終わったことにはならない。カットボールがラインから出た場合には一旦ストップするが、 防御側が完全にボールを奪いコントロールするまで24秒計はリセットしない。
②ショットされたとき
プレイヤーがショットをしたら、そのボールがリングに例えわずかでも触れるかどうかに細心の注意を払い、リングに触れた瞬間(またはショットが成功した瞬間)に24秒計をリセットすることに心掛ける。合図装置が24秒計と連動していない場合は、残秒0となった瞬間に合図を鳴らす。ショットされたボールがリングに触れず、再び同じチームのプレイヤーがボールをコントロールした場合は、24秒をはかり続ける。
<参考>ショットのボールが空中にあるときに合図が鳴った場合
ショットが成功すれば得点が認められる。ショットが不成功でもボールがリングに触れれば、プレイは続行される。ショットのボールがリングに触れなければ、バイオレーションとなる。ただし、防御側チームが明らかにボールをコントロールできると審判が判断すれば、プレイはそのまま続行される。
③誤ってリセットしてしまったとき
表に従って、24秒または14秒にリセット、または継続の処置をとる。ただし、リセットするケースであっても、「24秒計をリセットすると相手チームが著しく不利になる」と審判が判断した場合は継続してはかる。
④誤って合図をならしてしまったとき
誤った24秒の合図は無視され、プレイはそのまま続けられるので、即座にリセットし、新たに24秒をはかりはじめる。ただし、「誤って24秒の合図がなったためにボールをコントロールしているチームが著しく不利になる」と審判が判断した場合は、審判はゲームを止めて最も適正と思う残り時間に訂正するよう指示する場合がある。
⑤各ピリオドの試合時間の終了間際の操作
ボールがデッドでゲーム・クロックが止められたときに、各ピリオドの残り試合時間が24秒あるいは14秒未満であらたに24秒のバイオレーションが成立する可能性が残っていない場合は、24秒表示装置のスイッチを切る。⑥その他の注意
・審判の合図審判がリセットの合図をしたらその判断に従う。また、継続かリセットかで迷う場合は審判の判断を仰ぐ。
・旗等による表示
24秒の電光表示装置がない場合や故障した場合は、赤色の旗・ランプ等を準備し、次のように表示する。
24秒~11秒は無表示、10秒~1秒は赤色を表示、0秒で笛等の合図を鳴らす。
⑦タイムアウト時間の計測
試合によっては1分間のタイムアウト時間の計測を兼任する場合があります。タイムアウトが宣告されたらただちに24秒計をスタートしてブザーが鳴る直前の残り1秒で1回リセットボタンを押します。
2回目はそのまま0秒になったときにブザーを鳴らします。そのことで試合再開までおよそ10秒くらいであることを周囲に知らせます。
