今は、宗教の違いによる対立が際立ち、やがて憎しみ、排撃に変わり、対立する対象を除去したい、抹殺してもいい、という雰囲気、世論が形成され、ちょっとしたきっかけで、戦争が起こる。
何かが根本的に間違っている。初期の段階で間違っている。
一番は教育だ。
本当の宗教、宗教精神は、
『自分に起こるすべての事柄は、自分に責任がある』
という深い理解、認識でなければならない。
戦争で、敵の男は皆殺し、適齢期の女は全員レイプされ、妊娠させられ、子供を生ませられ、その子には自分の宗教を押し付ける。
それでもやはり自分達の責任なのだ、と思わなければならない。
そう思えなければ、相手を憎むか、自分の運命を呪う以外の道はない。
どこかに原因があるのだ。
深い潜在意識の中に、その原因が隠されている。
仏教では『因縁因果』、『業』という。
自分が過去において行ったことが、時を経て自分に返ってくるということ。
だから、相手を恨むのはお門違い。
今、サッカーで注目されているオシム監督がセルビア出身ということもあって、セルビアの内戦のことを聞いて、そんなことを思っていたのだった。
オシムさんの言葉には、サッカーについてだけではなく、内戦を経験した民族 の魂の教訓が包含されているのだ。