今年のGWの旅の目的地は中国上海近辺と湖南省の張家界だ。


今年の2月頃、妻氏に誕生日プレゼントは何が良いかと聞くと、予想に反して中国はどんな所か?と聞かれた。

その昔、どこかしらへ行く時に中国の航空会社が激安航空券を出しているので、それにするか?と聞いても、中国なんか絶対に嫌と猛烈に嫌悪感を示していたのだが、去年の11月にウズベキスタンに行って以降、世界には見た事も無い色々な美しい場所があるなと思ったらしく、中国にも色んな所があるなぁと思って聞いてみたという訳らしい。以前からすると、どうした?何か頭でも打ったか?と思うような発言だ。


しかしながら、私は何度も中国へ行った事があるとは言えど、仕事で行くような所ばかりなので、ご飯が美味しくて、イタリアに次ぐ世界遺産大国という事ぐらいしか答えられる事は無かった。

という訳で、会社で横に座っている中国出身の同僚に、風光明媚なオススメ観光地はどこか聞いてみたところ、湖南省の張家界と四川省の九寨溝だと即答された。実に素晴らしい。両方とも辛い料理が美味しい地域だ。


私は妻氏にその2ヶ所をお勧めされたと伝え、色々と調べた結果、交通の便利度合い等総合的に考えて張家界へ行く事にした。

ではいつ行くのか?という話になるのだが、5/1-5は中国が連休に入ると書いてあったので、それを避けて4/26の夜出発、5/1帰国で飛行機を抑えた。



ここでビザ取得の話を少々。

昔は日本人が中国へ行くのはノービザで行けたのだが、今はビザが必要になっている。

特定の空港から入国して、第三国へ出発する航空券の予約があれば、到着した空港のある省なり、近隣地域へ144時間ないし72時間ノービザでの滞在が認められるらしいが、今回は上海から入国して湖南省へ行く上に、日本と中国の単純往復の行程なので、その制度は使えずビザを申請する事になった。

私は過去に2度ビザを申請した事があるが、毎度このビザ申請が面倒な作業である。中国の場合はビザセンター指定のページで事前に各種情報を記入しておき、それを出力した書類を印刷して、ビザセンターへ持って行かねばならない。


その申請をする時に一緒にアップロードする写真の判定が異様に厳しくて、白背景の指定があったのでその通り白背景で撮っているのに、白背景ではないという表示が何回も出てしまった。

仕方ないのでその写真をiPhoneの加工機能を使い、加工してはアップロードを繰り返してようやく出来た。これが一番面倒だった。


いざ申請する時は散々苦労した写真の基準などガバガバで、事細かに寸法指定されていた事等お構いなしで余裕で通った。

書類に間違いや記載漏れがあっても後から手書きで書けるし、Googleマップの口コミに「中国に行った事がある場合、前のパスポートを持って行かないといけない」というのも、更新の時に返納したで通じた。

厳しいのかガバガバなのか本当によく分からない。申請から3,4日で受け取りが出来た。

が、ビザ申請は面倒なので、早く撤廃になる事を願うばかりだ。




さて、旅の話に戻る。

最近は便利な世の中なので、今回は自宅から成田空港までカタレンというサービスを利用した。出発地は限られてしまうが、新横浜、渋谷、池袋の3ヶ所から成田空港まで片道レンタカーを乗り捨て料金無し、燃料代混みで¥7,000弱で利用出来る。2人で電車で移動してもそれなりの金額がかかる上に、荷物を持って移動するのも面倒なので、誠によく出来たシステムだ。

仕事帰りに車を回収して自宅へ荷物を取りに帰り、荷物を乗せて妻氏の職場へ寄って一路空港へと向かった。


高速道路は特に目立った混雑も無く、予定通り20:30頃に成田空港へと到着し、先に妻氏を降ろしてから指定の成田空港P1駐車場に車を返してチェックインカウンターへと向かった。



今回の往路は成田22:25発、上海浦東国際空港行きジェットスターGK35便を利用した。本当は27日の朝から出発するのが体力的には一番楽だが、それでは上海〜張家界間の飛行機が異様に高かったので、やむなし深夜便で出発することにした。


成田でのチェックインは中国入国に色々と条件がつきまとうので、どうやら有人カウンターでしか手続きが出来ないらしく、1人ずつかなりの時間を要していた。



飛行機は定刻より30分程遅れて出発した。

この頃ジェットスターはストライキ騒ぎがあるが、特に欠航の予定などなく無事に飛んで何よりだ。


私は車を回収する前にしっかりカレーを食べていたが、やはり夜遅い飛行機に乗っていると、それだけでお腹が減ってくる。周りの乗客がカップヌードルを買って食べている匂いが機内に充満し、猛烈にお腹が減ってひもじい気分になりつつも耐え忍び、中国の現地時刻4/27になった夜中の1時過ぎに定刻より30分程遅れて到着した。入国はすんなり終わった。



空港から少し行った所にあるJoyful Yardという宿を予約していて、空港から無料シャトルバスが出ているという連絡はあったが、一刻も早く寝たかったのでタクシーで向かった。

中国版Googleマップとも言える百度地図で宿を検索して出た所まで向かうと、フロントで宿が違うと言われるではないか。よくよく聞いてみると、同じような名前の系列宿が他に2つあって、予約しているのは別の所らしい。


この時点で現地時間夜中の2時。詰んだと思いきや、間違って着いた場所から予約している宿はとても近いらしく、無事迎えにきてもらえて事無きを得た。


宿のクオリティはと言うと、¥6,000/泊程度のローカルホテルなので、まぁ推して知るべしである。別に文句はないが、特に排水を中心とした水回りに若干の難があり、妻氏はげんなりして2:50頃就寝で長い1日が終わった。