ミステリーホラー。人間の禁忌に触れるおぞましい悪夢。 封じられた土着信仰と、呪われた家系の末裔による人肉食! !
「もともとは、伴侶を亡くした女性を追う番組のはずだった―」
番組制作会社『ル・テスク』ディレクターの紺野美咲は、ドキュメンタリー番組の取材のため、婚約者が遭難死した江田真理のもとを訪れる。しかし、真理は転居した後だった。真理の行方を捜す美咲はやがて、彼女が他人から奪った名前で転居を繰り返していることを知る。そして、その配偶者はすべて事故死を遂げていた……。
保険金殺人を疑い、美咲がつかんだ手がかりは、“クサマ”と呼ばれる呪われた家系にあった。
“クサマ”―それは人間最大の禁忌。愛した人を自分のものとする為に殺して食べる・・・カニバリズムの悪夢だった。
それは、失った悲しみを基に自分の中で再生し永遠に自分のものとするという。忌まわしき血と歪んだ愛情が交錯したとき、恐ろしい悪夢が・・・。
単純に食べるということではなく、食材としておいしくいただいていくという、普通なら吐き気を催すシーンが続く。
他人から見れば幻覚かもしれないけれども、自身の感覚によみがえらせるという理解しがたい感覚だった。
2012年11月 エイ出版社刊