新橋、北新宿、成城 十条 二子玉 碑文谷 ・・・東京に暮らす27歳の若者達を描いた6つの連作短編。
登場人物が各章でちょっとずつ繋がってるのがいい。繋がり方が面白い。
「新橋ランナウェイ」会社を辞めたい。でも、同棲相手が妊娠した。
「北新宿ジュンジョウハ」甘ちゃんだけど彼女は大事にしてる、はず。
「成城ウェキペディエンヌ」条件は抜群。結婚を言い出さない以外。
「十条セカンドライフ」野球をやめた。そうしたら、何もなくなった。
「二子玉ニューワールド」交際七年。変わったのは……わたしの方?
「碑文谷フラワーチャイルド」格好悪くていい。初めてそう思えた日。
過労死した父親のようになりたくなくて、何事にも本気にならないようにしている27歳の私。
カッコイイ仕事を目指したら、甘ちゃんと言われる27歳のボク……。
人生の岐路で思い惑う、いまの「27歳」への応援歌。
さぁ花火を打上げろ! 明日からじゃない。今日から、今から始めよう。何かを。
どの作品も前向きです。前向きな気持ちになる小説でした。
『他人のせいにするな・・・死ぬ時に悔いの無い決断を今だけしろって言いたい・・・大げさかもしれないけど。人生はそういう”今”の積み重ねだ」(P157)
2012年4月講談社