園山創介著「サザエ計画」 | 旅蔵のブログ

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主人公、高校1年の由有菜の前に、総務省の長谷川家康という男が突然現れて、古き良き時代の家庭環境を研究する対象として、日本全国からランダムに選定した人たちと架空の家族になって半年間生活する、名付けて「サザエ計画」貴女が選ばれたという。
家族にも了承得ているといい由有菜はその日のうちに、「長谷川家」へ連れて行かれる。
そこには、気弱な父親、セクシーな母親、文学少女の姉と主張の強い義兄、金髪で荒っぽい兄、そして物静かな甥っ子と白い猫もいた。
漫画・サザエさんの家族構成と同じだけど、奇妙な人選なのだ。彼らと擬似家族を演じているうちに、徐々にこの計画にはなにか裏の目的があるのではないかと感じはじめる。
「サザエ計画」の本当の目的と人選の謎が後半明らかになる展開はミステリーを読む感じ、レンタル家族のような話かと前半のゆるい展開を我慢してそれぞれの素性が明らかになっていく話しを読み進めると読後感は意外と好った。
長谷川家の一つの約束事が、朝夕の食事は家族全員が原則。
「食事の5W1H」で何が大切だと思うかを言い合う場面があるがその答えはきっとそうなんでしょう。

2011年第13回ボイルドエッグス賞受賞作。(映画にもなった、万城目学著『鴨川ホルモー』は第4回受賞作)
2012年3月産業編集センター刊