拓未司著「紅葉する夏の出来事」 | 旅蔵のブログ

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志望高校の受験の失敗で両親との確執が深まり、不良仲間と付き合いはじめる高一の悠馬。脱サラして始めたラーメン屋で失敗、借金が脹らみ転落の道を歩みはじめた元エリート・サラリーマンの伊東。そして、全身を真っ赤に染めゴミ屋敷に暮らす痴呆症の老婆レッドばばあ(RB)。ある日、彼らが暮らす街で高校生による両親殺傷事件が起こる。・・・どうしようもない現実を生きる3人の運命がゴミ屋敷で交錯し、夏の“紅葉”はやがて激しく乱れ散るのだった。悠馬と伊東の交互の視点で展開されるのだが時系列に従って書かれていないのは後半ドンデン返しの為か?格安水道修理屋の実態リアル。料理の場面はあまりないが読後感はいい。
『変ったけど変えれなかった・・・表面上は変ったても、根本的なところは変らない。・・・本気で過去の自分と決別したかったら・・・事実を事実として全て受け入れるというか、反対に残らず吐き出してしまうとか』(P285)

2010年8月 宝島社刊