京都市内を流れる琵琶湖疏水・墨染発電所に浮かんだ若き僧侶の死体。親友の死の謎を追う大学時代の友人僧侶、そして警察には国の重要文化財に指定されている秘仏が不正に売却されているという告発文が警察署に投げ込まれます。京都生まれの著者が京都を舞台に、 今多くのお寺さんが抱えている問題や、京都に君臨する巨大宗派の組織運
営の実態のその闇を暴いた社会派ミステリー。
仏教界の隠語が面白い・・・ 如来=女性 、瑠璃光如来=美人 、檀徒=馴染みの女、般若=酒、泡般若=ビール、マンション坊主=セレモニーセンターに勤める僧侶 等々。
ただ途中で犯人の予想がついてしまうのが残念。もう一捻り欲しかった。
2010年1月文藝春秋刊