本当は、神頼み的な話を書く予定で進めていたのですが、
今日はなんだかとても考えさせられる出会いがあったので、
忘れないように書いておこうと思います。
今日は、息子の定期健診＆予防接種の日。
注射の準備ができるまで３０分ほどかかるとのことでしたので、
病院の外に散歩に出ました。
大学病院なので、すぐそばには大学の敷地が隣接していて
綺麗に紅葉する並木道があります。
（構内なので、車の通りもほぼなく
地元の方にも人気の有名なお散歩スポットで、私もお気に入りです♪）
とてもいいお天気だったので、紅葉し始めた木々を見ながら散歩をし
紅葉をバックに息子の写真を撮っていた時でした。
横の道から、一人の年配の女性が
「あらあら～可愛いわね」と近づいてきました。
息子を連れているとよくあることなので、
普通に「ありがとうございます」とお礼を言ったところ
「赤ちゃんを産める人はいいわねぇ・・・」と言われたので、ドキッとしました。
「私はもう７５歳なんだけど、結局赤ちゃんを産めなかったから」
「この年じゃあ・・・もう無理だわね」
すごく優しそうで、元気なおばあさんでしたが
それを言った時は、少しだけさみしそうに見えました。
私も苦労して産めた・・・と言いかけたのですが
おばあさんがノンストップで話し続けていたので、何も言えず（笑）
ただ話したそうだったので、じっと話を聞きながら、一緒に歩きました。
なんでも、ご主人も健在で、大の子供好き。
幼稚園くらいの小さなお子さんを見かけると、話しかけに行くくらい
かわいくてしょうがないそうです。
でも、自分たちは子供を持てなかったから
（今でも二人で手をつないで散歩をするくらい、仲が良いし
滅多に喧嘩もしないけど）
たまに大ゲンカをした時には、旦那さんが
「子供も産めないできそこないが！」と言ってくるので
「お前こそ、種なしかぼちゃのくせに！」と言い返していたんだとか・・・。
笑って話してくれたけど・・・びっくりしたし、悲しかったです。
一緒に笑顔を作ったけど、内心では驚きを隠せませんでした。
ただ、この言い合いも
当時の医学では、どちらに原因があるか分からない
からこそできるんでしょうね。
私の場合は、彼に問題はないので
こんなこと言われたら、立ち直れそうにないです。
一時、子供好きな彼のために、離婚して
私から解放してあげた方がいいんじゃないか？って思って、
彼に聞いたこともありますからね・・・。
その方は、病院ではない場所に行くところだったので
途中から別れましたけど、
短い時間で話したとは思えないほど、いろいろな話をしてくれました。
初対面なので、ちょっとびっくりしたけど
楽しかったです(*´∇｀*)
そして別れる時に、
「お子さん、大切にお育てくださいね」
と言ってくださいました。
その言葉が、すごく心に響いて・・・。
笑って話してくれたけど、旦那さんとのケンカや
その方が若かった時には、周囲からのプレッシャーも相当あったのかな・・・
などと、いろいろ想像してしまって
心がきゅっと締め付けられました。
歩きながら、涙が滲むのを止められず
待合室でも少し泣いてしまって、ちょっと周りの人がびっくりしてました。
病院の待合室で泣いてたら、何か深刻なことでもあったのか？って
思われちゃいますよね(ﾉ´∀｀；)
なんでそんなに悲しかったのか、うまく説明はできないのですが
赤ちゃんを連れている人を見て
「産めていいなぁ」って思っていた自分を思い出したのかもしれません。
それに、きっと長い年月苦しみもあっただろうけど
「大事に育ててね」という言葉をかけてくれる優しさにも感動したし
その言葉の重みを感じたからかもしれません。
その方は、ずっと笑って話していましたけど
子供の話になると、言葉の端々に少しさみしさを感じたので・・・
余計にせまってくるものがありました。
私は、今の医学がなかったら
赤ちゃんを抱くことはできなかったかもしれない。
この時代に生まれて、設備のある病院でお世話になれたこと、
そして赤ちゃんが無事に育ってくれていること・・・。
すべてに感謝して、大切に大切に育てたいと思います。
やっぱり、何度も悲しんで、それでも努力している時に
子供を大切にしていない感じの方や、
ひどいニュースを目にするたびに複雑な気持ちになりましたから。
授かった人は、その命の重みをしっかり受け止めて
大切に育てていかないといけないんですよね。
私は特に、望んで望んで赤ちゃんを授かったんですから。
今までも、もちろんそう思っていましたけど、
わざわざ私にご自分のことを色々話してくれた、
その方の気持に、ますます気持が引き締まりました。
うまく気持ちを表現できないけど・・・
私にとっては、すごく考えさせられる、素敵な出会いでした。
誰かのために子育てをするわけじゃないですけど、
いつか子供が大きくなって
私の子供で良かった、と言ってもらえたら最高に幸せです。
そんな母親を目指して、これからも地道に頑張ります。
もっとしっかりしないと・・・まだまだ道は遠いです(=´Д｀=)ゞ