彼がなんとか仕事をやりくりして


おじいちゃんのお見舞いのために


実家に帰ってきました。



病院に行くまで、どこか落ち着かなくて


緊張していたけれど


実際に病室に入ってみると


点滴だけだったせいもありますが


家で寝ているときのような、普通の寝顔でした。



ただ、彼が耳元で声をかけても


何の反応もしなくて


親族のみんなが、無理に普通に振舞っていても


覚悟と悲しみに溢れていて


とても辛い夜でした。



もう自分で痰を切ることができず


看護婦さんが定期的にまわってきて


管で吸い取ってくれます。


意識はないのだけれども、たまにすごく苦しそうに咳をして


苦しそうなのが見ていて辛かったです。



面会時間が終わってから、みんなで食事をしていたときは


笑顔で話す場面もありましたけれども


その場におじいちゃんがいないこととか


すごく寂しかったです。



そこに存在していて、当たり前だった人が


そこにいないと思うだけで


すごく違和感を感じてしまいました。



命って、本当にわからない。


自分ではどうしようもできないことだとわかっていても


ただただ悲しい。



生み出すのも大変だけど


維持するのも、奇跡の繰り返しなんだって思わされる。



彼が、明るくというか


しっかりして見えるのが逆に心配です。


ものすごく、おじいちゃん子だから。



私にできることはほとんどないけれど


彼が辛いときは、そばでちゃんと支えられるくらい


しっかりしないと・・・。