この本は、今回の3度目の流産が決定的になって


手術を待っている時期に、親から送られた本です。



「タイトルが悪いから、ちょっと迷ったんだけど・・・」


という言葉の通り、タイトルはずばり



「流産」



流産―もう、一人で苦しまないで/藤井 知行
¥1,890
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習慣性流産の研究が日本で行われはじめてから


ずっと研究・治療に携わっている


東京大学医学部付属病院の先生が書いた本なのですが・・・。



直球すぎますよ・・・先生。


「一番辛い時期に、なんでこんな本をよこすのよ!」


数日間、開きもせずにほったらかしておきましたが


なんとなく気になって、後半の「流産体験者の手記」を読んでみたら


涙が止まらなくなり、結局最初から全部読んでしまいました。



習慣性流産についても、詳しく解説してあり


専門的な話もありますが、字が大きくてとても読みやすい本です。



そして何より、専門のお医者さんが書かれた本だけに


説得力もありますし、治療に対してプラスのイメージを持てる本


でもあります。



私のように、ごく初期で失ってしまう命もあれば


痛みをこらえて産んでも、その瞬間に消えてしまう命もある。


なんて残酷な病気なのか・・・。



昔は、妊娠はするのだから


流産は母親の不摂生のせいだ、などととされて


研究が遅れていたそうです。


でも、何度も流産するのは病気なんだ、と認知されたのは


ほんの20年ほど前から。



まだ未知の部分が多いからこそ


いまできる検査を受けて、自分の体質を知ることが必要。


そう強く感じさせてくれた本でもあります。



医学が進んだ現代でも、


専門医を見つけることすら難しい。


でも、克服できない病気ではないはずです。



まずは、自分がぶつかった壁の本質を知り


対処法を冷静に考える・・・そのきっかけになる、いい本だと思います。



でも・・・タイトルはもう少し考えてください・・・。


サブタイトルの「もう一人で苦しまないで」


もっとアピールすればいいのになぁ・・・(ノ´∀`;)