「帰ってきたウルトラマン」の第18話「ウルトラセブン参上!」が放映されたのは1971年(昭和46年)8月6日のことでした。
本来は前の週の7月30日に放映される予定でしたが、航空機事故の緊急ニュースのため延期となっていました。
この後は年末を除いて1972年3月末まで放映され計51話まで続きました。もし、18話が延期されていなかったら、没シナリオの「月のメルヘン」がどこかで放映され、計52話になっていたと思われます。
「月のメルヘン」の記事
ttps://ameblo.jp/tabitto339/entry-12392767237.html
そして第18話「ウルトラセブン参上!」は、歴史に残る大事故で延期となっただけでなく、この話自体もシリーズの歴史に残る様々なエピソードを含むことになりました。
前作のウルトラセブンが登場するというのはシリーズでははじめてのこと。
さらにセブンが持ってきたウルトラブレスレットという新アイテムもまた光線と肉弾戦中心であったウルトラマンの戦闘シーンを変化させました。
これまで地球怪獣であったところに宇宙大怪獣ベムスターが登場。
さらにMATの宇宙ステーションが登場し、舞台は宇宙空間へ。さらにここで殉職した梶の後任として、数話後には加藤隊長が異動し、MATは新隊長を迎えることになります。
1週間延期して満を持して放送された第18話は、ある意味で「帰ってきたウルトラマン」の再スタートであったとも言えます。
加藤隊長が「ウルトラマンが帰ってきた」というセリフにはそんな意味もこめられていたのかもしれません。
郷が立ち寄る喫茶店の店員は、後のウルトラマンAの今野隊員。
ウルトラマンAのオープニングのバックにはベムスターも登場します。
さらに、ウルトラマンタロウに登場するタイラントの腹の部分はベムスター、と。
いろいろネタが多い第18話です。