車椅子を利用している家族と温泉へ行きたいと思っても、「脱衣所までは行けるのか」「浴槽へどうやって移るのか」「家族が介助しても大丈夫なのか」と、不安なことがたくさんありますよね。

施設案内に「バリアフリー対応」と書かれていても、実際には玄関や館内に段差が少ないだけで、車椅子のまま浴室へ入れるとは限りません。

浴室まで行けても、浴槽をまたぐ必要があったり、一般の車椅子から入浴用の椅子へ移乗しなければならなかったりすることもあります。

特に日帰り温泉は、宿泊施設よりも利用者が多く、脱衣所や浴室が混みやすいため、事前確認をせずに出かけると入浴できない可能性があります。

そこで今回は、車椅子を利用している人が温泉を楽しむときに知っておきたい入浴方法と、日帰り利用を検討しやすい施設、設備の整った温泉宿を厳選して紹介します。

最初に知っておきたいこと

  • 一般的な車椅子のまま浴槽へ入れる施設は非常に限られる
  • 多くの施設では浴室用車椅子や入浴リフトへ移乗する
  • バリアフリー対応でも浴槽への移動方法は施設ごとに異なる
  • 日帰り利用できても貸切浴室は事前予約が必要な場合が多い
  • 施設スタッフによる入浴介助は受けられないことが多い
  • 介助者の人数や身体状況まで伝えて確認することが大切

「車椅子対応」という言葉だけで判断せず、本人がどこまで動けるか、どのような移乗が必要かを施設へ伝えたうえで予約しましょう。

車椅子のまま入れる温泉には3つのタイプがある

一口に「車椅子のまま入れる温泉」といっても、実際の入浴方法は同じではありません。

施設を探す前に、主な違いを理解しておくと、自分や家族に合う温泉を見つけやすくなります。

入浴方法 実際の流れ 確認したいこと
浴室用車椅子を使う 普段の車椅子から濡れてもよい専用車椅子へ移乗する 浴槽内まで入れる仕様か、洗い場専用か
入浴リフトを使う 車椅子からリフトの座面へ移乗して浴槽内へ降りる 体重制限、座位保持、介助者による操作
浴槽の横まで車椅子で進む 段差のない浴室を通り、浴槽横でシャワーチェアなどへ移乗する 浴槽をまたげるか、手すりの位置、移乗台の有無

一般的な車椅子をそのまま浴槽へ入れるわけではない

普段使用している車椅子は、金属部品、クッション、ブレーキなどが温泉水への入水を想定していないことが一般的です。

そのため、多くの施設では普段の車椅子から浴室用車椅子、シャワーキャリー、入浴リフトへ乗り換えます。

「車椅子のまま入れる」という案内でも、どの車椅子を使うのかを必ず確認してください。

浴室用車椅子があっても浴槽へ入れるとは限らない

浴室用車椅子は、脱衣所から洗い場への移動やシャワー浴を目的としている場合があります。

浴槽内まで車椅子ごと入れるのか、浴槽横でリフトへ移乗するのか、シャワー浴のみなのかによって体験は大きく変わります。

予約時には「浴室用車椅子がありますか」だけでなく、「湯船につかるまでの具体的な移動方法を教えてください」と確認しましょう。

日帰りで利用しやすい車椅子対応温泉

日帰り温泉で確実に入浴したい場合は、不特定多数が利用する大浴場より、予約制の貸切浴室を選ぶのが現実的です。

家族だけで利用できれば、周囲を気にせず着替えや移乗に時間をかけられます。

鶴巻温泉 弘法の里湯

まず日帰りで貸切浴室を試してみたい人にオススメです。

神奈川県秦野市にある弘法の里湯は、市営の日帰り温泉施設です。

館内には一般の浴場とは別に、内湯と露天風呂を備えた貸切浴室「鶴の湯」があります。

鶴の湯は車椅子利用者にも配慮されており、予約時に申し出ることで浴室用車椅子、簡易手すり、浴室マットなどを用意してもらえます。

弘法の里湯の注目ポイント

  • 宿泊せずに利用できる市営の日帰り温泉
  • 予約制の露天風呂付き貸切浴室がある
  • 浴室用車椅子を事前に依頼できる
  • 簡易手すりや浴室マットも相談できる
  • 家族だけの空間で着替えや介助をしやすい

貸切浴室は一日あたりの利用組数と時間枠が決まっています。

利用希望月の前月から電話予約を受け付ける方式が案内されているため、週末や祝日に利用したい場合は早めの予約が安心です。

ただし、浴室用車椅子が浴槽内へそのまま入れる仕様なのか、浴槽横までの移動に使うものなのかは、身体状況と合わせて確認が必要です。

向いてる人

  • 宿泊前に日帰り温泉で入浴を試したい人
  • 家族だけで利用できる貸切浴室を希望する人
  • 神奈川県や東京都から車で出かけたい人
  • 浴室用車椅子を借りたい人
  • 時間をかけて家族が介助したい人

予約時に確認したいこと

  • 本人が自力で座位を保てるか
  • 車椅子から浴室用車椅子へ移乗できるか
  • 浴槽へ入るときの段差と移乗方法
  • 介助者が一人で足りるか
  • 貸切時間内に着替えまで終えられるか

貸切浴室は通常の入館料とは別に利用料が必要です。

料金、予約開始日、休館日、利用時間は変更されることがあるため、予約時に最新情報を確認してください。

日帰り温泉を予約する前に電話で伝えること

施設へ「車椅子でも大丈夫ですか」とだけ尋ねると、玄関や廊下の話だけで回答されることがあります。

入浴できるかを判断してもらうには、本人の身体状況を具体的に伝える必要があります。

電話で伝えたい内容

  • 手動車椅子か電動車椅子か
  • 本人が立ち上がれるか
  • 数秒だけでも立位を保てるか
  • 自力で座位を保てるか
  • 車椅子から別の椅子へ移乗できるか
  • 浴槽の縁をまたげるか
  • 介助者が何人同行するか
  • 入浴リフトを利用した経験があるか
  • 同性介助か異性介助か
  • 必要な入浴時間の目安

電話で使える確認例

「車椅子を利用している家族と貸切風呂を利用したいのですが、浴槽につかるまでの移動方法を教えていただけますか。本人は自力で立つことが難しく、座った姿勢は保てます。家族二人で介助する予定です」

このように伝えると、浴室用車椅子、リフト、移乗台、手すりなど、利用できる設備を具体的に案内してもらいやすくなります。

日帰りより宿泊を選んだ方がよいケース

車椅子での温泉入浴には、移動、着替え、移乗、洗身、入浴、着衣まで多くの時間と体力が必要です。

日帰り温泉では貸切時間が一時間程度に限られ、入浴後すぐ帰宅しなければならないこともあります。

次に当てはまる場合は、日帰りにこだわらず、設備の整った温泉宿に一泊する方が落ち着いて過ごせます。

  • 車で片道二時間以上かかる
  • 着替えや移乗に時間が必要
  • 入浴後に血圧や体調が変化しやすい
  • 介助者にも休憩時間が必要
  • 入浴リフトを初めて利用する
  • 家族旅行として食事や景色も楽しみたい
  • 日帰り利用の時間枠が確保できない

宿泊なら、早めに到着して身体を休めてから入浴し、湯上がり後は客室ですぐ横になれます。

翌朝まで時間があるため、介助する家族も気持ちに余裕を持ちやすくなります。

車椅子利用者が温泉に入りやすい宿

ここからは、入浴リフトや昇降機能付き浴槽など、一般的なバリアフリー対応より一歩進んだ入浴設備を備える宿を紹介します。

日帰り入浴ではなく、宿泊を前提とした設備を含みます。

宿 主な入浴設備 特にオススメな人
富士レークホテル 入浴介助リフト付き貸切風呂 貸切風呂で家族と入浴したい人
ホテル玉之湯 リフト付き貸切展望個室風呂 客室から浴室までの導線も重視する人
下田大和館 昇降機能付き客室露天風呂 客室で人目を気にせず入浴したい人
伊香保温泉 ホテル松本楼 段差を抑えた貸切風呂と介助相談 手すりを使って移乗できる人

富士レークホテル

入浴リフト付きの広い貸切風呂で、家族と温泉を楽しみたい人にオススメです。

山梨県河口湖畔にある富士レークホテルには、入浴介助リフトを備えたレークビュー貸切風呂があります。

入口から浴室まで段差を抑えた設計で、脱衣所やトイレも車椅子で利用しやすいよう配慮されています。

貸切風呂は家族で利用できる広さがあり、介助する人も一緒に浴室へ入りやすいのが魅力です。

富士レークホテルの注目ポイント

  • 貸切風呂に入浴介助用リフトを設置
  • 入口から浴室まで段差を抑えた造り
  • 車椅子対応トイレが貸切風呂内にある
  • 高さを調節できるシャワーチェアがある
  • 複数のバリアフリー対応客室を選べる
  • 河口湖の景色を家族で楽しめる

入浴リフトには利用条件があります。

体重制限が設けられているほか、座位を保てることや、浴槽の縁を越える際に脚をある程度曲げ伸ばしできることなどが条件となります。

また、ホテルスタッフが行うのは設備の説明までで、リフト操作、移乗、洗身、着替えなどの介助は同行者が行います。

初めて利用する場合は、予約時に本人の身体状況を詳しく伝え、同行する介助者が操作できるか確認しておきましょう。

向いてる人

  • 座った姿勢を保てる人
  • 家族がリフトを操作できる人
  • 貸切風呂で周囲を気にせず入浴したい人
  • バリアフリー客室も一緒に予約したい人
  • 富士山や河口湖の景色を楽しみたい人

予約時に必ず伝えたいこと

  • 入浴リフトを使用すること
  • 本人の体重
  • 座位保持ができるか
  • 脚の曲げ伸ばしができるか
  • 介助者の人数
  • 希望する貸切風呂の時間

リフト付き貸切風呂は時間枠が限られます。

宿泊予約だけを先に完了させるのではなく、貸切風呂の利用可否も宿へ直接確認しておくと安心です。

【PR】楽天トラベルで富士レークホテルのバリアフリー客室・宿泊プランを確認する

松本浅間温泉 ホテル玉之湯

入浴設備だけでなく、客室や館内の移動しやすさも重視する人にオススメです。

長野県の浅間温泉にあるホテル玉之湯は、車椅子利用者を迎えてきた経験を持つ温泉宿です。

館内には複数のバリアフリー対応客室があり、玄関から客室まで車椅子で移動しやすいよう配慮されています。

貸切展望個室風呂「はるの湯」には入浴リフトが設置され、洗い場から湯船へリフトで移動できます。

ホテル玉之湯の注目ポイント

  • リフト付き貸切展望個室風呂がある
  • 洗い場から湯船までリフトで移動できる
  • 貸切風呂の近くに車椅子対応トイレがある
  • 複数タイプのバリアフリー客室がある
  • 少人数から三世代旅行まで客室を選びやすい
  • 家族と一緒に温泉を楽しみやすい

貸切風呂には、車椅子から移乗しやすい小上がりも設けられています。

ただし、どの移乗方法が適しているかは、本人の身体状況によって変わります。

リフトの座面へ移る方法、介助者が立つ位置、必要な人数などを事前に相談してください。

ホテル玉之湯には、バリアフリー和風ツイン、バリアフリーモダン和洋室、温泉付き特別室など、複数の対応客室があります。

客室によって広さ、ベッド、トイレ、浴室の仕様が異なるため、単に「バリアフリールーム」とだけ指定せず、必要な設備を伝えて選びましょう。

向いてる人

  • リフトを使って湯船につかりたい人
  • 玄関から客室までの移動も重視する人
  • 車椅子対応トイレの近い貸切風呂を希望する人
  • 家族や三世代で温泉旅行をしたい人
  • 信州の食事や松本観光も楽しみたい人

予約時に確認したいこと

  • はるの湯を利用したいこと
  • 希望日時と利用時間
  • リフトへの移乗方法
  • 介助者の人数
  • 希望客室のベッド高とトイレ幅
  • 非常時の避難方法

【PR】楽天トラベルでホテル玉之湯のバリアフリー客室・宿泊プランを確認する

下田大和館

大浴場や共用貸切風呂ではなく、客室内で落ち着いて温泉へ入りたい人にオススメです。

静岡県下田市にある下田大和館には、昇降機能付き露天風呂を備えた専用客室があります。

浴用車椅子を使用して、客室の露天風呂へ入浴できるよう設計されているのが大きな特徴です。

客室内の浴室であれば、他の宿泊者を気にする必要がなく、本人の体調に合わせて準備できます。

下田大和館の注目ポイント

  • 専用客室に昇降機能付き露天風呂がある
  • 浴用車椅子を借りられる
  • シャワーチェアを借りられる
  • ベッド用手すりを事前に依頼できる
  • 客室で時間をかけて入浴準備をしやすい
  • 海を望む温泉旅行を楽しめる

昇降機能付き露天風呂があるのは対象となる一室のみです。

一般客室を予約しても同じ設備は利用できないため、客室名と設備内容を必ず確認してください。

浴用車椅子やベッド手すりは、予約時または事前に希望を伝える必要があります。

また、宿のスタッフによる入浴、着替え、食事の介助は行われていません。

車椅子を利用する場合は、必要な介助を行える同行者と宿泊する必要があります。

向いてる人

  • 共用浴場の利用が難しい人
  • 客室でゆっくり入浴したい人
  • 浴用車椅子と昇降設備を使いたい人
  • 介助できる家族と同行する人
  • 伊豆の海や料理も楽しみたい人

予約時に確認したいこと

  • 昇降機能付き露天風呂の客室であること
  • 浴用車椅子の貸し出し
  • ベッド手すりの希望位置
  • 客室入口やトイレの寸法
  • 車椅子から浴用車椅子への移乗方法
  • 介助者が行う必要のある作業

対象客室は一室のみのため、連休、週末、春休み、夏休みは早めの確認が安心です。

【PR】楽天トラベルで下田大和館の昇降機能付き露天風呂客室・宿泊プランを確認する

伊香保温泉 ホテル松本楼

入浴リフトが必須ではなく、手すりや介助によって移乗できる人にオススメです。

群馬県の伊香保温泉にあるホテル松本楼には、車椅子で脱衣所へ入りやすく、浴室内の段差を抑えた貸切風呂「まごころの湯」があります。

浴槽へ続く手すりや浴室用の椅子が用意されており、足腰に不安がある人も家族と利用しやすいよう配慮されています。

ホテル松本楼の注目ポイント

  • 貸切風呂の脱衣所へ車椅子で入りやすい
  • 浴室内の段差を抑えた造り
  • 浴槽へ続く手すりがある
  • 浴室用の椅子を利用できる
  • 条件により貸切風呂の利用特典がある
  • 入浴介助の手配を相談できる場合がある

富士レークホテルやホテル玉之湯のような入浴リフトとは異なり、手すりや椅子を使った移乗が中心になります。

本人が短時間立てるか、介助によって浴槽をまたげるかによって利用のしやすさが変わります。

自力で立てない場合や、抱きかかえる介助が必要な場合は、予約前に対応可能か詳しく確認してください。

向いてる人

  • 手すりを使えば移乗できる人
  • 数秒間の立位を保てる人
  • 家族貸切風呂を利用したい人
  • 必要に応じて入浴介助を相談したい人
  • 伊香保温泉への家族旅行を計画している人

予約時に確認したいこと

  • 貸切風呂までの移動経路
  • 脱衣所と浴室入口の幅
  • 浴槽の高さ
  • 手すりの位置
  • シャワーチェアの高さ
  • 入浴介助を依頼する場合の条件と料金

【PR】楽天トラベルでホテル松本楼のバリアフリー客室・宿泊プランを確認する

4施設の違いを比較

施設 利用形態 入浴方法 注意点
弘法の里湯 日帰り 浴室用車椅子などを相談 貸切枠の事前予約が必要
富士レークホテル 宿泊向け 入浴介助リフト 体重・座位保持などの条件あり
ホテル玉之湯 宿泊向け 貸切風呂の入浴リフト 事前に利用時間と移乗方法を相談
下田大和館 宿泊限定客室 浴用車椅子と昇降設備 対象客室が一室のみ
ホテル松本楼 宿泊向け 手すりと浴室用椅子 リフト浴ではない

身体状況別の選び方

自分で立ち上がれる人

手すりとシャワーチェアがあり、浴槽の縁が低い貸切風呂を選びやすいでしょう。

ただし、濡れた床では普段より踏ん張りにくくなります。

自宅では立てる人でも、温泉施設では介助が必要になる可能性を考えてください。

自力では立てないが座位を保てる人

入浴リフトのある富士レークホテルやホテル玉之湯が候補になります。

リフト座面への移乗方法と、本人の体重、座位保持、脚の動きを事前に確認しましょう。

座位を保つことが難しい人

一般的な椅子型入浴リフトを利用できない可能性があります。

ストレッチャー型の入浴設備や介護浴槽が必要になることもあるため、通常の温泉旅館だけでなく、福祉施設に併設された温泉や、介護旅行を扱う事業者へ相談する方法があります。

介助者が一人しかいない場合

本人の身体を持ち上げる必要がある施設は避け、機械式リフトのある施設を優先しましょう。

ただし、リフトがあっても車椅子から座面への移乗には介助が必要です。

同行者一人で安全に行えるか、施設へ具体的に相談してください。

車椅子で温泉へ行くときの持ち物

  • 着脱しやすい服
  • 濡れてもよい介助者用の服
  • 大きめのバスタオル
  • 滑りにくい入浴用サンダル
  • 防水エプロン
  • 使い慣れた移乗ボード
  • 着替え一式
  • 服薬情報
  • 健康保険証または資格確認書
  • 障害者手帳
  • 緊急連絡先
  • 普段使用しているクッションや姿勢保持用品

施設にシャワーチェアや浴室用車椅子があっても、身体に合う高さとは限りません。

普段使用している移乗ボードや小物を持ち込めるか、予約時に相談しておきましょう。

安全に温泉を楽しむための注意点

入浴前後に休憩時間を取る

長時間の車移動直後に入浴すると、疲労や温度差によって体調が変化することがあります。

施設へ到着したら、すぐ浴室へ向かわず、水分を取りながら身体を休めましょう。

熱い湯へ長時間入らない

温泉旅行では、せっかくだから長く入浴したいと思いがちです。

しかし、身体機能や服薬内容によっては、のぼせや血圧変動が起こりやすくなります。

最初は短時間から始め、本人の顔色や反応を確認してください。

介助者だけで無理に抱えない

濡れた浴室で身体を抱え上げると、本人だけでなく介助者も転倒する危険があります。

自宅でできている介助方法でも、浴室の床、浴槽の高さ、手すりの位置が違えば安全に行えないことがあります。

少しでも難しいと感じた場合は、湯船への入浴にこだわらず、シャワー浴や足湯へ切り替える判断も大切です。

車椅子で利用できる温泉に関するよくある質問

Q.普段使っている車椅子のまま湯船へ入れますか?

A.一般的な車椅子をそのまま浴槽へ入れる施設は非常に限られます。

多くの場合は、浴室用車椅子、シャワーチェア、入浴リフトなどへ乗り換えます。

Q.バリアフリー対応と書いてあれば温泉にも入れますか?

A.必ずしも入れるとは限りません。

バリアフリー対応が、玄関、廊下、客室、トイレだけを指している場合があります。

浴室までの段差、浴槽の高さ、入浴リフトの有無まで確認してください。

Q.日帰り温泉でも貸切風呂を利用できますか?

A.日帰りで貸切浴室を利用できる施設があります。

ただし、利用時間と組数が限られ、事前予約が必要なことが一般的です。

Q.施設スタッフに入浴介助をお願いできますか?

A.多くの温泉施設や宿では、スタッフによる移乗、着替え、洗身、リフト操作などの介助を行っていません。

家族などの介助者が同行する必要があります。

一部の宿では外部の介助サービスを相談できる場合がありますが、早めの予約と別料金が必要になることがあります。

Q.異性の家族が介助しても大丈夫ですか?

A.一般の大浴場では難しいため、家族で利用できる貸切風呂が適しています。

自治体の条例や施設規則によって利用条件が異なるため、予約時に関係性と介助が必要なことを伝えてください。

Q.電動車椅子でも浴室へ入れますか?

A.電動車椅子は水濡れに弱く、浴室へ持ち込めない場合があります。

脱衣所で手動車椅子や浴室用車椅子へ移乗することが一般的です。

電動車椅子の重量や幅も含めて事前に確認してください。

Q.入浴リフトがあれば誰でも利用できますか?

A.リフトごとに体重制限、座位保持、身体の動きなどの利用条件があります。

本人の状態によっては使用できないことがあるため、予約前に施設へ相談してください。

Q.日帰りと宿泊ではどちらがオススメですか?

A.近距離で、移乗や着替えに時間がかからない場合は日帰りも選べます。

遠方から訪れる場合、初めてリフトを使う場合、入浴後に休憩が必要な場合は宿泊の方が安心です。

設備名ではなく実際の入浴方法を確認して選ぼう

車椅子を利用している人が温泉へ入れるかどうかは、「バリアフリー対応」という表示だけでは判断できません。

大切なのは、駐車場から浴室までの導線と、普段の車椅子から湯船へ入るまでの具体的な移動方法です。

  • 日帰りで貸切浴室を試すなら弘法の里湯
  • 入浴リフト付き貸切風呂なら富士レークホテル
  • 客室と浴室のバリアフリーを重視するならホテル玉之湯
  • 客室露天風呂で入浴したいなら下田大和館
  • 手すりを使って移乗できるならホテル松本楼

予約前には、本人が立てるか、座位を保てるか、介助者が何人いるかまで伝えましょう。

希望する設備がある場合は、宿泊予約を完了させる前に、利用できる日時と条件を施設へ確認することが大切です。

温泉に入ることだけを目標にするのではなく、移動や着替えを含めて無理のない計画を立てれば、本人も介助する家族も落ち着いて旅行を楽しめます。

※部屋タイプ、設備、料金、アクティビティ内容、送迎条件は変更されることがあります。予約前に最新情報をご確認ください。